父の農園で150本の玉ねぎ苗を植え、庭ではヘブンリーブルーのつぼみが

自分が現在いる土地に遠くから引っ越してきた主な理由は、緑内障を患って視力が低下している父の農園を手伝うことだった。数年内に失明するかもしれない、とまで言われていたけど、進行を遅らせる手術を受けたことが功を奏したようで、現在も特に支障なく趣味の農作業をコンスタントに続けている。むしろ今となっては、他の親族たちが次々に大きな手術を受ける中で、父が一番元気に動き回っている。一番大変な状況にある親族の病院には旧居にいた方がはるかに近く、こんなことなら引っ越さなければよかった、と思わないでもないけど、父の農作業もそばで見ればかなり危険なことをやっていて、大けがをされないうちに手伝えてよかったとも思える。そんな元気な父も、今月は珍しく急な腰の痛みに襲われたようで、一週間ほど家でおとなしくしていたという。先週末はいつもより一週間長いブランクの末にこちらにやってきて、まだ腰の痛みはあるものの、天気が良かったからと結構ガッツリ作業をしていた。手伝いに呼ばれて農園に行ってみると、玉ねぎの苗150本を植える分の畑ができていた。そこに玉ねぎを植える作業は、やはり腰に負担がかかるということで、全部自分がやった。

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ようやく植え終わった頃にはすっかり自分の背中が痛くなってしまった。80歳の父とはちょうど30歳差だけど、自分が30年後に今の父と同じことをやっているとは到底思えなかった。

一方、その自分が庭で育てている植物については、1か月ぐらい当ブログに書いていなかった。今年は気合いを入れたはずのキュウリがうまくいかなかったせいで意欲をすっかり失ってしまい、キュウリを撤収した9月から庭のことはほとんど放置で過ごしていたのだ。放っておいてもトウガラシはどんどん赤く熟して、秋の庭で燃え上がっている。

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この写真にあるプランター植えのトウガラシは全体の一部に過ぎず、半日陰の南東側の庭で地植えにしているものもたくさんあって、こちらも遅れて順調に熟してきている。種からたくさん発芽したから半ば無理矢理にたくさん植えたのだけど、どれも残らず元気に育ってくれて楽しい。今年のトウガラシは大豊作である。日当たりの良い側では、アメジストセージの紫の花穂も秋空に向かって盛んに咲き誇っている。

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嬉しいのは、ヘブンリーブルーのつぼみがたくさん出てきたこと。実は、今年は育てるつもりはなかった。るこう朝顔の種をまいたときにヘブンリーブルーも混ざっていたようで、1つだけ発芽したので鉢植えにして育てていた。「行灯仕立て」らしきものを作って、真夏の玄関脇で青い花を咲かせて涼しさを演出しようと目論んだのだけど、猛暑の時期にはまったくつぼみが付かずに上に伸びていく一方。せっかくの行灯仕立てもまったく意味をなさず、下の方から葉が枯れ始めてみすぼらしくなってしまったので、秋になったら鉢から行灯仕立てのままそっくり取り出して地面に植え替えた。鉢から解放されて地中で根を下ろしたヘブンリーブルー、どんどんハート型の葉を広げながら、るこう朝顔用の麻ひもに絡んで伸び始め、最近になってつぼみが付き始めた次第である。

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10月も後半に入り、朝は10℃ぐらいに下がる日も出始めたけど、当ブログでヘブンリーブルーについて書いた記事を見直してみれば、寒冷地の旧居で11月半ばに花を咲かせたりしていた。あの綺麗な青い花が咲くところを見られる望みはまだまだ十分にありそうだ。この朝顔はどうも、夏ではなく秋の花と考えた方がよさそうである。

そうこうしている間に、冬越しの植物を植え始める時期が近づいてきた。今年の夏野菜はうまくいかなかったけど、気を取り直してまた土をほじくり返そう。父に頼まれて玉ねぎの苗を買ったとき、ついでに自分用の赤玉ねぎの苗も手に入れておいた。2年目のチューリップとラナンキュラスの球根もあるし、オレンジのチューリップの球根も新しく買った。最近はあまりゆっくり休みも取れない状況で、室内で雑事に追われるまま日々をやり過ごしているとつい忘れてしまうのだけど、お天道様の下で土を掘り返して地面を整えるという作業は、何か原初的な記憶でも呼び起こされるのか、百姓であったはずのご先祖から受け継いだ血が騒ぐのか、妙にテンションが上がる楽しい仕事なのである。いい陽気の秋の休日に、久しぶりにまた庭の地面にじっくりと触れたい。うかうかしているとすぐ冬になってしまいそうだ。

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夏から長々と楽しませてくれた千日紅もとうとうドライフラワーのようになってきた

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