アスパラガスから極細の新芽が出た

新居に越してきて一週間ちょっと経った土曜日、昨年の正月以来会えずにいた父と1年数か月ぶりに会った。東京から電車でやってきた父を駅で出迎えたのだが、マスク着用の姿を見るのは初めてのことで、久しぶりだったこともあって、よく見ないと父なのかわからなかった。父を車に乗せて近くのホームセンターまで一緒に行き、肥料や石灰の大きな袋や野菜苗の買い物を手伝い、父の農園まで運んだ。当地に引っ越してきた目的の一つは、こういう風に農園作業の手伝いをすることだった。今までは夏休みに車ではるばる4時間かけて泊まりに行っていた農園だけど、こうやって近くで暮らすようになったんだなあ、と初めて実感した。ポールと同い年の父は来年で80歳になるが、今年はまだまだ一人で農作業をやれそうとのことで、今回の手伝いは買い物だけ。

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そのホームセンターでの買い物で、自分の庭に植える苗もいくつか買った。新居での自分の園芸はここから始まったのだ。初めて買った苗の一つが、アスパラガス。先月の記事「庭からもらった引っ越し祝い」で書いたように、去る直前の旧居の庭から美味しそうなアスパラガスの新芽が数本出てきて、これから収穫が楽しめるのに、非常に惜しい思いをした。アスパラガスは野菜には珍しい多年草ということで、植えたその年にすぐ収穫できるようにはならず、立派なアスパラガスが採れるようになるには数年を要するという。旧居のアスパラガスは、一昨年だったかにお隣さんに思いがけず苗を分けてもらったものだった。新居でも真っ先にアスパラガスを植えて、数年かけて育っていく過程を楽しもうと思ったのだ。前に記事にしたオクラよりも前のこと。記念すべき初めての苗をさっそく庭に植え付けたのはいいが、数日経つと細い葉の先から徐々に白く枯れてきた。アスパラガスの苗は細くて頼りなく、車で運ぶときにポットが倒れて茎が一本折れてしまったりした。これは初っぱなからいきなり失敗かな……と諦めかけていたところ、植え付けから10日ほど経った先日、何だかちっぽけな新芽らしきものが見えてきた。

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直径1ミリぐらいの、本当に極細の新芽である。でも、確かにこれはアスパラガスだなあという形をしている。上向きに伸び始めた緑色の葉もあり、どうやら無事に根付いてくれたようだ。枯れたと思っていたので、育ち始めたのは嬉しい。上の写真から3日経った今朝、まだまだ極細ながらも新芽は着実に伸びている。

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苗を植えた場所が目立つように差しておいた立て札の文句を信じるならば、秋から収穫可能、来春にはさらに増え、年々大株になるという。まあそんなにスピード収穫を期待しているわけではない。やっと新居への引っ越しを終えて、これからまた数年のスパンで植物が育てられるようになったことが嬉しい。このアスパラガスこそが、新居の庭に自分が植えた最初の植物。このまま順調に育って、この庭の始まりから流れていく年月をずっと一緒に過ごしてほしい。もちろん、ゆくゆくは美味しい新芽もたくさん収穫させてもらいたい。

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