ビートルズがスーツ姿でキャヴァーンに登場したライブから60年

さっきジョージの公式Instagramの投稿で知ったのだけど、1962年4月5日にビートルズは当時の本拠地だったキャヴァーン・クラブに出演し、ファンクラブ向けの特別ショーを行ったという。ライブの前半はそれまでの定番だった革ジャン姿、休憩を挟んだ後半には真新しいスーツに着替えてステージに登場し、地元のコアなファンに新しく生まれ変わった姿のお披露目をしたという。ドイツのハンブルグに7週間のツアーに出る直前に行われた「行ってきます」ライブ。今からちょうど60年前の4月のことである。

不良少年然としていたビートルズをスーツに着替えさせた張本人は、言わずと知れた名マネージャー、ブライアン・エプスタイン。ビートルズがブライアンと正式なマネージメント契約を結んだのは1962年1月24日のことだったそうで、それからわずか2か月ちょっとでビートルズは革ジャンからスーツへの大胆なイメチェンを遂げたわけである。音楽面のみならず、こういうところでもビートルズは頭の切り替えがすごく早くて柔軟だなあと、スーツの件ではいつも思う。当時のドラマー、ピートだけはそこまでさっぱりとは切り替えられず、スーツを着ても革ジャン時代の面影を引きずっている感じ。クールなピートには革ジャンが似合いすぎていたのだと思う。前身バンド、クオリーメンの演奏の場となったカスバ・クラブを開業した母親ともども、黎明期ビートルズの活動に大きく貢献したピートだったけど(ブライアンとの契約にサインするためにメンバーが集まった場所もピート宅)、やっぱりこの辺が大きな分かれ目だったのだろうな、と思わされる。

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この日のライブは色々と趣向を凝らした楽しいものだったようで、キャヴァーンのオーナーに2曲歌わせたり、ジョージがトランペットを吹いたり(!)、ポールがドラムを叩いてピートがヴォーカルを取り、「Pinwheel Twist」という謎のオリジナル曲を演奏したりしたらしい。デビュー前の自由なビートルズ、いいなあ。(参考:The Beatles Bible

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こうやって、2012年のデビュー50周年記念から始まった、ビートルズの歴史を50年越しに追体験する期間が「Let It Be」50周年リリースと映画「Get Back」をもって終わったと思ったら、今度は2022年でデビュー60周年を迎えるのである。また60周年記念でビートルズの歴史を追っかけることができるではないか。2030年に解散60周年を迎えたら、今度は2032年にデビュー70周年、2042年に80周年、ついには2062年に100周年……といくらでも記念することができる。その頃、自分は90歳である。もちろん、死ぬまでこれに付き合うつもりだ。「ビートルズは眠らない」のだから。

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