「Blow Away」シングル発表から40周年

この曲のシングルは1979年2月16日発表、今日でちょうど40周年。これはジョージの数ある曲の中でも自分にとって特別。「全ジ連宣言」で書いたように、自分がジョージのダークホース期の名曲たちとはじめて出会ったのは、オリジナルアルバムCD化よりも先に出たベスト盤「Best Of Dark Horse 1976-1989」だった。「慈愛の輝き」がCDで再発されるまで、まずはこのベスト盤で「Blow Away」を何度も何度も聴いたものだった。CDの1曲目は当時の新曲で、「Cloud Nine」と共通する雰囲気の「Poor Little Girl」。マイナー調の曲でエンディングのコードもAマイナー、曇り空の雰囲気が漂う。続く2曲目が「Blow Away」。前曲から一転して爽やかなメジャーコードから始まる。雨雲が切れて陽光が差し、青空がのぞいたようなイントロ。ジョージのスライドギターが雲の動きを表現している感じ。雨が降れば心がじとっと沈み込み、晴れて青空になれば気持ちも軽々と浮き立つ。ジョージが愛する庭園で空を見上げながら、刻々と変わる空模様に翻弄される心の動きを歌った、本当に大好きな曲。「慈愛の輝き」の制作を始めるとき、前作「Thirty Three & 1/3」からしばらく音楽活動をまったくやめていたジョージ、自分がまだ曲を作れるのか心配になって、ある土砂降りの日に書いてみた曲だという。もちろん書けたし、ジョージの全作品中でも指折りの名曲になった。

この曲のコード進行は意外とシンプルで、サビに行くまではずっとD→Bm→F#m→Aの穏やかな循環コード。サビで少しひねった短い転調があって、そこの部分が切実に耳に届く。歌詞では「be happy」「blow away」の部分。とくに「be happy」のところは「僕は幸せにならなければならないんだ」という歌詞とコード進行が相まって、ハッピーであることを切望しているように聞こえる。決してハッピーなことばかりではなかった、むしろつらい出来事が多かった70年代も終わりを迎えた頃。感情が率直に表れた曲を作ることが多いジョージなので、この曲のコード進行からもついジョージの気持ちを読み取ろうとしてしまうが、そんなに外れてない気もする。

自分は全ジ連ギター弾きなので、ジョージのスライドギターのコピーもたまにやってみている。ジョージスライドは、微妙かつ正確な音程の取り方が求められるだけでなく、余計な音が出ないようにこまめにミュートしたりと、もう本当に難しい。あんな風にはとても弾けない。それにしても、この曲のスライドソロは弾いていて本当に心が躍るような素晴らしいライン。わずか4小節で、言いたいことは余すところなくすべて言っている。流石、ジョージ。このソロからも、うきうきとした楽しさだけでなく、この手につかんだと思ったらすぐこぼれ落ちてしまうハッピーへの切望を感じてしまう。

本来、こんな毎日更新するブログではないはずなのだけど、今月はジョージとTFCのことが色々書きたいので、つい。

「Blow Away」のお茶目なプロモーションビデオ、なんと今日はじめてジョージ公式のYouTubeに上がったばかりのようである。40周年、おめでとうございます!

タイトルとURLをコピーしました