ディランの新作「Rough and Rowdy Ways」、ニール・ヤングの未発表作「Homegrown」と同じ日にリリース

ボブ・ディランとニール・ヤング。今朝Spotifyをのぞいてみたら、高校生時代から大好きな自分の二大ヒーローが、相次いで新しいアルバムを配信開始している。雨で散歩に出られないので、早速ディランから聴き始めている。

1曲目「I Contain Multitudes」と最後の「Murder Most Foul」はすでに先行公開済みのものを聴いていて、後者については当ブログに記事も書いた。2曲目「False Prophet」も先月公開されていたようだが自分はまだ聴いてなかった。前者2曲はどちらもアコースティックな室内楽っぽいものだったけど「False Prophet」は重たいエレクトリックブルース。格好いい。


ほかにも、一聴して「Leopard-Skin Pill-Box Hat」を彷彿とさせるブルースロック曲もある。もし「I Contain Multitudes」と「Murder Most Foul」の路線の曲ばかりだったらちょっと自分には取りつく島がなくなってしまうのだが、美しいバラードあり、強烈なブルースありと、しっかり緩急を付けてバランスの取れた構成になっている。もちろん、ボブ・ザ・ノーベル文学賞の冠をかぶせられたからといってリスナーを置き去りにするようなディランではない。全編、曲に寄り添った演奏をするチャーリー・セクストンのギターも相変わらず良い。今朝は本作をSpotifyで流しながら、ディランが本作についてニューヨーク・タイムズ紙に語った記事も読んだ。英語なので、ざっと流し読みだけ(日本語の概要紹介記事もある)。インタビューを読むと、チャーリー・セクストンについて「チャーリーはどの曲でも素晴らしい。技量を見せびらかしたければいつでもできるのに、とても控えめなクラシックスタイルに徹して、ここぞというところでは爆発的な演奏をする」「曲に攻撃を仕掛けるのではなく、曲の中に住んでいる」と、ディランが全面的な信頼を寄せている様子がよくわかる。自分もジョージを筆頭に、こういう姿勢で演奏をするギタリストが大好きなのだ。

本作のCDは2枚組。収録時間から見ると全曲が1枚に収まりそうだが、17分弱の「Murder Most Foul」だけ1枚のCDに別収録。この曲だけは、アルバムの流れをいったん切って、一息ついてから聴いてほしいという意図があるのかもしれない。ああ、やはりこれは配信だけではダメだ。CDを買わなければ。パソコンの電源をバチンと落として、CDを入れ替えて、集中して聴かなければならない。というわけで注文した。改めて、腰を落ち着けてこの新作に接するのを楽しみにしている。

ニール・ヤングの方は、ディランを先に聴き始めたのでまだ聴いてない。本来は4月リリースの予定だったのが、新型コロナ禍の影響で今日まで延びたということで、たまたまディランと同じ日のリリースになったようだ。これが素晴らしいことは、もう聴かなくてもわかる。「ホームグロウン」という未発表アルバムが存在し、それがお蔵入りになった経緯は、「今宵その夜」のライナーに書いてあったのでもう高校生時代から知っている。本来は75年に完成した「ホームグロウン」の試聴会のつもりで友人を集め、たまたま同じテープに入っていた2年前の没アルバム「今宵その夜」と交互に聴いていたら、「今宵その夜」の方を発表すべきだと提言されたという話。自分が一番好きなニール・ヤングのアルバムを救い出した、その判断は圧倒的に正しかったのだが、「ホームグロウン」だって75年のニールである。悪かろうはずがない。「今宵その夜」のせいで逆に没になってしまった、その幻のアルバムの実物がとうとう聴けるようになったのだ。これもさっきディランと一緒にCDを注文してしまった。だから今日は聴かないことにする。CDが届いたらじっくりと聴いて、今度はこちらについての記事を書くかもしれない。

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