自殺は心の病である

人間が自らの命を絶ってしまうことに、残された人たちは何とか理由付けをしようとする。あんなに恵まれた境遇にあった人が、なぜ。その気持ちはよくわかる。じつは裏ではこんな深刻な問題を抱えていた、などとあれこれ理由を詮索したくなる。しかし、自殺には誰もが納得する理由が必ずしもあるわけではない。基本的には心の病。病気は治療されなければならない。病気に気づかずに治療が遅れて、あるいは懸命の治療も及ばず、不幸にもそんな結果になってしまうことも多いはず。自分にとって本当に大切な音楽を作り出したアーティストの多くが、自ら死を選んでいる。いや、この「自ら死を選ぶ」という言い方にも語弊があるな。自分の意思で選ぶんじゃないんだ。病気が昂じて、やむを得ずそうなってしまった。自分のごく近い血縁者にも、自死を遂げてしまった人と、未遂で済んだけどそれから長年ずっと心の病と付き合いながらひっそり暮らしている人がいる。自殺するのは心が弱いからだ、そんな選択をするなんて無責任だ、命の大切さをわかってない、甘えている、と本人の弱さのせいにしてしまう人も非常に多い。自分はそれを打ち消して回りたい。人知れず苦痛に耐えて懸命に生きていたのに。身体的な病気と違って、心の中のことは外から見ても分からないことが多い、それだけのことなのに。

それにしても、オウズリーがずいぶん前(2010年)に自ら命を絶っていたと知ったときはちょっとショックだった。彼の音楽から死の影を感じることはまったくない。99年のファーストアルバム、大好きだった。本当に繰り返し聴いたものだ。最高のパワーポップアルバム。素晴らしい音楽を作り上げて世界を楽しませてくれたのに、自らは苦しみの末に亡くなってしまったアーティストたちの魂が、どうか安らかでありますように。


お願いレイディオ。「Oh No The Radio」にこんな邦題が付いていたとは知らなかった。

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