生きのばし

この寒冷地にも遅い春が本格的に訪れて、桜の花があちこちで咲き始めた。来週末からは大型連休のエクステンデッドバージョン。改元。新しい時代。しかし今の自分は花見どころではない。今年の2月で21歳になった老猫様が先週末から急に目に見えて衰えてきた。後ろ足がふらついてトイレに行くのもおぼつかない。大きいほうがなかなか出せない。小さいほうはカーペットや布団に出してしまう。そんな状態でもまだ食欲はあるのが凄い。少量ずつではあるけど、食べる。とにかく常日頃から食事をしゅっちゅう要求してくる猫で、しかも老齢のためカリカリが消化できないので生のフードをあげる必要があり、日々のお世話は大変だけど、こんなに長寿なのは食べること=生への執着が強いおかげだと思う。フードより本物の魚が大好きで、ちょっと前までは焼き魚が食卓に載ろうものなら「わたしの分が何でないのよ!」と大騒ぎしていた。そんな塩分の濃いものはダメだが、今は好きな魚をたっぷり食べてもらいたい。獣医さんに処方された腎臓が弱い猫用のフードに今は鰹節をたくさん混ぜているし、今日はお刺身に火を通してあげてみようと思う。元々よく食べるわりに体重2kgの痩せ猫だったが、今では1.5kgのペラペラ猫になってしまった。何でもいいからたくさん食べて復活のエネルギーにしてもらいたい。

「生きのばし」はピーズの曲。「死にたい」という歌詞で始まるこの曲をこの記事に持ってくるのは適当ではないけど、歌詞や曲調とは裏腹にコード進行はメジャーとマイナーが交錯する美しいもので、穏やかな優しさすら感じる。老猫様は寿命を長く生きのばしてくれている感じがするので、今朝はこの曲が浮かんできた。もう自由が利かなくなったつらそうな身体でここにいるより、早く天国でかつてずっと一緒に暮らしていた相棒猫に会いたいだろう。でも、もう少しここにいてほしい。相棒猫は半年下だったのに、もう8年も前に亡くなってしまって、老猫様は今も生きている。本当におそるべき生命力で生きながらえてきたスーパー長寿猫。東京で暮らしていた21年前の4月初旬、桜の咲き誇る春爛漫の日にやってきたので、それにちなんだ名前を付けた。お別れも桜の咲く季節なんてあんまり綺麗すぎるから、そんなのはやめてくれ。お世話の手間はいくらでも惜しまないから、一日でも長く、生きのばしてほしい。

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