松代を訪れてみた、いいところだった

やけに疲れてイライラしながら平日を5つどうにかやり過ごした土曜日。この日だけは一秒たりともパソコンを開かずに過ごすと決め、とにかくがさがさになった心を休ませるべく、ここではないどこかに行きたいがどこに行けばいいのか。とりあえず前から興味はあったものの行けずにいた松代を訪れてみることにした。お城の跡があるということだが天守閣などは残っておらず、ただの跡地を訪れても面白いのかどうかよくわからなかったが、どこでもいいから行ったことのない場所に行きたかった。

戦国時代に建てられ、真田信之が入城してからは江戸時代の終焉まで250年にわたって真田家の居城だったという松代城。「真田太平記」は読んでいたものの、そんな基本知識もあやふやなまま現地に臨む。亀が泳ぐお堀、静かでいい雰囲気だなあと思いながら橋を渡って本丸跡に入る。

IMG_20190622_160827 (2).jpg
IMG_20190622_160939.jpg
IMG_20190622_161457 (2).jpg

何だか不思議と心安らぐものを感じた。観光地然とした雰囲気のまったくないお城跡は、お堀と門と石垣で囲まれ、天守閣があった場所は平らな芝生になっているだけなのだが、そこには確かにどっしりした「お城」の存在感があった。その土地をしっかり治めつつ長い歴史を過ごしてきた立派なお城の跡地は、目に見えるシンボルとなる天守閣がなくても、その「場」があるだけで十分に優れた「お城」なのだ、と初めて知った。田んぼと山に囲まれた周辺の雰囲気も静かでとても落ち着く。ああ、ここに来てよかった、と思った。いい休日だった。

IMG_20190622_163053.jpg

松代城跡の真ん前に、長野電鉄の松代駅跡もあった。駅舎があまりに渋いので、昭和時代にとっくに廃駅になったものと思っていたが、平成24年まで営業していたとのこと。ここもまた素晴らしかった。江戸時代でも昭和でも、過ごしてきた歴史が確かに感じられる場所が自分は好きなのだと、心からそう思った。ネットで見たり本で読んだりするだけでなく、実際にその場に身を置くことで、遠い過去とつながることができる気がする。いま現在と未来しか見えない世界では自分は心穏やかに生きていけない。過去とのつながりを確かめたい。

IMG_20190622_165005 (2).jpg
IMG_20190622_165056.jpg

タイトルとURLをコピーしました