あおいちゃんがやってきたヤァ!ヤァ!ヤァ!

決まるときは突然に決まる。新しく子猫をもらい受けて育てることになった。21年間ずっと一緒に過ごしてきた老猫様が亡くなって4歳の雄猫ひとりになり、家にぽっかり穴が空いてしまった。猫2匹で長年やってきたので、いつか近いうちに新しい子猫を迎え入れようとは考えていた。もらい手を探している生後2か月ぐらいの女の子の猫ちゃん、いないかなあと思ってはいたが、まだそれほど本気で探していたわけではなかった。寂しさを感じながら何となく過ごしていた。

一昨日のこと、こちらで暮らし始めてからいつもお世話になっている近所の獣医さんと、朝の散歩中にばったり行き会った。老猫様が亡くなってから獣医さんに行く用事がなくなり、久しぶりに会ったので、少し長めに立ち話をした。いい子猫がいたらと思っている話をそこで初めてして、散歩から帰宅したら、午前のうちに電話がかかってきた。まさに希望どおり、生後2か月ぐらいの女の子の猫ちゃんが里親を探しているというのである。捨て猫だったその子を保護して育てていらっしゃる先方と連絡を取り、写真を送ってもらい、即決。翌日のお昼前にその方が自宅まで来てくださり、子猫ちゃんはうちの子になった。ケージから出されて対面した途端に懐いてくれて、新しい家にもすぐ慣れ、フードを食べて水を飲み、トイレもちゃんとしてくれた。とても賢く、そしてとんでもなく可愛い。みゃーみゃー鳴きながらあちこち走り回り、盛んに遊びまくっていたかと思うと、こてんと眠ってしまう。可愛すぎる。名前はまだ決まったり変わったりしているが、当ブログではあおいちゃんと呼ぶことにする。理由はあとで書く。

IMG_20190628_121021 (2).jpg
庭で育てているキュウリ。順調に育って黄色い花が咲き、その花の下に早くもキュウリっぽいものができているのを今朝見つけた。うちに来たキューティーな子猫は、キュウリに関係のある名前になるかもしれない。

5月の連休中に保護されたらしく、まだ生後2か月も経ってない、体重900グラムの小さな小さな生き物。隣の市内の駐車場に、まだへその緒が着いたままの状態でほかのきょうだいと4匹一緒に捨てられていたという。あおいちゃんを連れてきてくださった方は、こうした不幸な境遇の動物が保健所で殺処分されないように保護して育て、里親に引き渡す活動をしていらっしゃるとのこと。保護先ではほかの犬や猫と一緒に暮らしていたそうだが、人間をまったく怖がらない様子を見ると、よほど大切に可愛がられて育てられたんだろうな、と有り難かった。自分も一度、生後間もない子猫を拾ってしばらくお世話をしたことがあったので、親のない赤ちゃん動物を育てる大変さは少し知っている。シリンジで小さな口からどうにかミルクを飲ませ、小さな身体を冷やさないようにお湯を入れたペットボトルをタオルで巻いたもので温め、最初のうちは寝ずの番だった。こんな人なつっこい可愛い子に育ててくれて、本当に頭が下がる。

一昨日の朝、獣医さんと行き会ったのは、梅雨の晴れ間に線路沿いに咲いているタチアオイを見ようと踏切を渡るところだった。毎年この時期に咲くタチアオイの花が好きになったきっかけは、1968年に撮影された、ビートルズとタチアオイの美しい写真だった。日本でも梅雨の時期に同じ花が普通に咲いていることに気がついて、嬉しかった。ジョージとタチアオイ、とてもよく似合う。

g7zh8dkj.jpg
IMG_20190626_085234 (2).jpg

あの朝に別の散歩コースを選んでいたら、あのタイミングで獣医さんと立ち話をすることはなく、あおいちゃんとは巡り会えなかっただろう。そう、タチアオイと、ジョージのおかげなのである。この世で一番肝心なのは、ステキなタイミングなのだ。あおいちゃんとの縁、ジョージが引き合わせてくれたのだから、間違いない。人生の大事なポイントにはいつもジョージがいてくれるのだ。全ての道はジョージに通ず。

あおいちゃんが来る前の日、久々に中村一義の「対音楽」を聴いていた。「歓喜のうた」に出てくる「ちゃんと生きたものに、で、ちゃんと死んだものに、ありがとう」という歌詞を聞いて、老猫様が亡くなったときのことを思い出した。21歳という長寿をちゃんと生ききって、ちゃんと死んでくれた、本当にありがとう、と亡くなった朝に自分は自然にそう思った。あおいちゃんが来る朝、天国の老猫様に、新しい子猫を見守っていてね、とお祈りをした。最近やたらと騒がれているニュースによれば、日本人は95歳まで生きることを当たり前の前提としてお金の計算をしなければならない時代らしい。95歳。47歳を過ぎた自分は今、ちょうど半分である。あと半分も、自分はちゃんと生きられるんだろうか。ちょっと気が遠くなる。人生は短いが、長い。ちゃんと生きられるかどうかは心許ないが、確実に心に刻んだのは、これから最後の最後まであおいちゃんをちゃんとお世話しよう、させてもらおう、ということ。うちに来てくれて、ありがとう。

タイトルとURLをコピーしました