なるようになるだけさ

何だろうか、病気そのものの症状や感染拡大のペースよりも、不確かな情報による漠然とした不安が心理的な暗雲となって全国を覆い、猛威を振るっている感じがするこの頃である。陰険さの感染症である。不要不急のことは何もかも自粛し、トイレットペーパーは1ロールでも多く買い占め、向こうで咳をする者あればにらみつけなければならない。自分がこれまで暮らしてきたはずの世界では、不要不急の無価値なことをしなければ人間は生きていけないし、トイレットペーパーなど切らしてもまったく死にはしないし、寒くて風邪を引けば咳をする。当ブログなど存在そのものが不要不急である。こんなものはほんとに一日も早く終息してほしい。

不謹慎かもしれないが、今回の騒動で自分にとって良かったことがひとつだけある。最近の自分は、このご時世とはまったく別のプレッシャーでひそかに苦しんでいた。毎年2月になると青色申告の帳簿作業をしなければならない。2月と言わずに一年中、日頃から帳簿付けをしておくのが本来なのだが、この種のことが死ぬほど苦手な自分は、この時期だけ集中的にガーッと取り組んで、あとの一年は帳簿のことなどきれいさっぱり忘れて過ごしたいのだ。アリかキリギリスかと問われれば、圧倒的にキリギリスである。毎年、この時期だけはタックスマンからの重圧に苦しむことになる。ところが今年は、ぼちぼち準備を始めないと、というときになって大きな案件が次々にどさどさと積み上げられ、一気に身動きが取れない状況に。まったく青色ブルースどころではなくなってしまったのだ。3月16日の申告期限までに、帳簿に取り組む時間がまったく取れそうにない。どうやって間に合わせたらいいのか、そのことを考えると憂鬱で仕方がなかった。そこへ、今年は感染防止の観点から申告者を分散させて税務署の混雑を避けるために、申告期限が1か月延長されるという朗報が。ああ、どれだけほっとしたか。

嫌なことが4月まで先延ばしになっただけで、本当は何も解決してはいないのだけど。1か月延びたところで、いつまでも取りかかれなければ同じこと。何かまともなことをやらねばならない時期になると、自分はバカなのだなあと、つくづく思う。バカは死ななきゃ治らない。バカに付ける薬はない。バカとハサミは使いよう。これでいいのか。これでいいのだ。

今こそ、ゴーン・トロッポ

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