夢を見た

自分が見る夢は睡眠中にも現実を生きているような「夢のない夢」が多く、あまり話しても面白くない。一昨日の晩に見た夢は、その中ではましなほうだった。自分は東京で暮らしていて、夜遅くに新宿駅から京王線に乗って帰宅するところだった(実家は京王線沿線にある)。乗った電車はだいぶ変わっていて、普通の旅客用ではなく窓のない荷物専用車のような車両。窓がないので外の様子が見えないまましばらく乗車していた。気が付くと夜遅くに乗車したはずがなぜか朝になっていて、外の景色も見える(飛行機のように空を飛んでいたかもしれない)。京王線に乗っていたはずなのに、外には全然知らない田園風景が広がっていた。どうも変な車両だと思ったら、どうやら自分と他の乗客たちは密かにどこかへと拉致されているようだ。車内アナウンスが流れ、自分たちはどこかの牧場に向かっていることを知る。そこでしばらく牛の世話をして働くことになるらしい。何ということだ。自分がいつまでも帰らなかったら実家の家族とか心配するじゃないか、と思っていたら、これは都会生活に疲れた大人に癒やし体験をしてもらうためのサプライズ企画であって、家族はすでに知っているから心配しなくていいという。うーん、それならいいか、牛は好きだし、というところで夢の記憶は途切れている。

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牛たちがおいでと言っている気がする。2017年6月、菅平牧場にて。

昨晩見た夢もまた東京の実家がらみだった。自分は普通に実家の最寄り駅付近を歩いていたのだが、はっと気付いた。なぜここにいるのだろう。今この状況で、東京をウロウロしているのはまずい。自分が現在暮らしている場所はここから車で3時間かかる他県であって、最近の感染再拡大の状況からまた東京との往来は自粛するように言われている。ご近所の人々も、他県と行き来している人が地域にいないか神経を尖らせている。息子は毎日学校に通っている。万が一のことを考えると、自分は家に帰ることができない。これから少なくとも2週間、どこか隔離された場所で自主検疫しなければならないのか。ああ、どうすれば……と、これは本当に夢のない何とも嫌な夢だった。心配しすぎに思われるかもしれないが、3~4月頃に立て続けに経験したストレスフルな状況のせいである。もう一つ、雨の降りすぎで庭の土がびしょびしょの水浸しになり、大切な植物たちがみんな根腐れして枯れ始める夢も見た。どちらも、今の自分が抱えている心配がダイレクトに出ている。睡眠中ぐらい、現実世界の不安から解放されたいのに。

この発掘ライブアルバムに入っている、オリジナル編成のRCサクセションが演奏する「夢を見た」は素晴らしい。初期のRCサクセションは、2本のアコースティックギターとウッドベースで強烈にぶちかます最強のトリオ。「夢を見た」は10年以上後になって発表されたけど、未発表曲にも知られざる名曲がたくさん。「楽しい夕に」と「シングル・マン」の間にもう一枚、ほとんど日の目を見ることがなかったこの時期の楽曲をしっかりスタジオで仕上げたアルバムが出ていたら、どんなに凄かっただろう。これは、かなわぬ夢。

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