小学校の体育学習発表会を見た

例年、息子の小学校では6月の初頭に運動会があった。小学校最後の年、2020年の運動会はほかのあらゆることと同じく、コロナ禍で中止。その代わりに「体育学習発表会」というものが昨日開催されたので見に行った。1日目が1~4年生、2日目が5・6年生と、2日に分けて行われた。種目も短距離走と、学年ごとの競技・演技が1つあるだけで、実質1時間ちょっとで終わった。

例年、5~6年生は運動会定番の組体操に取り組む。今年は組体操もなしで、息子を含む6年生はフラッグダンスというのをやっていた。赤・青・黄の大きな旗を持って、何やらJポップの曲に合わせて整然と演技をするもの。子供たちが色とりどりの旗を一斉に力いっぱい振ると、バサッ、バサッ、という音が大きくわき起こって、なかなか気持ちのいいものだった。5年前、初めて親として見に行った運動会で披露された6年生の組体操よりはずっと好き。

IMG_20200916_095255 (3).jpg
(本日の写真は最小限の加工をしてあります)

息子が1年生のころの運動会は、組体操で怪我をする子が多いことが全国的に問題になって組体操見直しの動きが始まる直前だった。そのときに見たのは、先生による陶酔したような精神論的ナレーションが響く中、子供たちが危険な演技を次々と披露するもので、これは相当やばいと思った。見直しの気運が高まってからは、だいぶ穏当な内容になってほっとしたのだが、その初めて見た年の組体操はかなり気持ち悪かった。自分が小学生の頃だって、ひとつひとつの演技にあんな風に自己犠牲だとか他者への盲目的信頼だとかをべたべた塗りつけた演出はなかった。あれは色々な意味で危険だったから、見直されたのは本当に良かった。

IMG_20200916_100444 (3).jpg

最後の講評で校長先生が、コロナ禍で例年のような運動会ができず申し訳ない、特に組体操は何十年にわたってやらなかった年は一度たりともなかった、組体操とは必ずやるものだったのに、という内容のことを話していた。いくら何十年続いてきた伝統であっても、別にやらなくていいものは今後もやらなくていいと思った。

運動会改め体育学習発表会が終わって、非常時に役立ちそうなでかい真っ赤な旗を持って帰ってきた息子に感想を聞くと、運動会はそんなに好きではないから、今年はこういう形になって良かったと言っていた。フラッグダンスの方が組体操より良かったとも。そういう息子も、5年生だった昨年の組体操には一生懸命取り組んでいたけど。息子はその場その場で置かれた環境を楽しみ、与えられたテーマにはまっすぐ正面から取り組む。そういうところは本当に美点だと思う。自分とは全然違う。自分に似なくてよかったと心から思う。運動が得意じゃないところは似てしまったが。

タイトルとURLをコピーしました