Don't think twice, it's all in my mind

ディランの「くよくよするなよ」はタイトルとリフレインのフレーズから一見すると励ましソングのようだが、実際は全然違う。

さよならハニー、どこに向かっているかは言えない
グッドバイなんて言葉は格好良すぎるから
僕はただこう言おう、ご機嫌よう
君に心ない仕打ちをされたなんて言わないさ
もう少し良くしてくれてもよかったけど、気にしない
僕のかけがえのない時間をちょっと無駄にしてくれただけさ
くよくよするなよ、大丈夫

終始こんな感じ。びりびりっとした皮肉が効いていて自分はとても好きな歌詞である。
こないだ記事にしたTFCの「It’s All In My Mind」の歌詞、タイトルのリフレインは日本盤の訳詞では「全て思い込み」となっている。なるほど、思い過ごしとか、そういう意味になるのか。外から見たら、個人の心の中でしか起こっていないことは、たしかにただの思い込みかもしれない。ただ、内向きなタイプの人間にとっては、心の中で起こっていることが世界のすべてともいえる。それはただの思い過ごし、くよくよするなよ、大丈夫さ、と言われてもあまり助けにならない。

これまで生きてきた中で、心に深く刺さってしまって、抜こうにも抜けないトゲのようなものが何本か、いや何本も、ある。ときどきこれがうずいてしまう。誰にも悪気はなかったのだろう。何の気なしにふと投げられたものが、ちょうどいい場所にあった自分の心に、絶妙の角度でぐっさり刺さっただけ。それもすべて、ただの思い過ごし。くよくよするなよ。

「It’s All In My Mind」のロボコンみたいな主人公が小屋を出て大冒険?をする映像、先日記事を書いたときは可哀想な悲しい結末だなあとしか思わなかったのだが、今は少し違う気持ちで、あのロボットは満足して小屋に帰ったのかもしれないと思っている。うまくいかないことも多々あったが、まぶしい太陽の光、空に浮かぶ雲、果てしない海、公園で遊ぶ人々や水鳥たちと、色々な外の世界を体験して、片腕がもげてしまうほど目一杯楽しんで、納得してもとの小屋に戻ったようにも思えてきた。

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乗鞍高原

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