エリオット・スミスの「No Name #○」は何番まであるのか

6番まで。#1~#4は1stの「Roman Candle」、#5は「Either/Or」に収録。#6はシングル「Division Day」のB面曲で、アルバム未収録。#6は去年そのシングルを買って初めて聴いた。無題だけにどれがどの曲だかパッと判別が付かないのだが、あらためて#1~6まで聴き直してみて、無題シリーズで一番好きなのは「No Name #2」だった。どの曲もタイトルがないだけに個々の存在が曖昧なのだが、音自体は何度も聴いているし、どれもいい曲なので脳内にしっかり刻み込まれている。もちろん当ブログ名もそんなエリオットの無題シリーズからいただいている。(2019/3/12追記:書いた当時のブログ名は「no name #12 & 35」だった)

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昨年買ったシングル。色使いがとても洒落ている。自慢です、ええ。

無題の曲が多いことから、エリオットは曲名を付けるのが苦手だったのだろうと想像する。ジョージもそうだったらしい。「リボルバー」制作時に自分の曲のタイトルをなかなか決められず、「Love You To」には仮題として「Granny Smith」というリンゴの品種名を付けてごまかしていた。また別の曲にも別品種のリンゴ「Laxton’s Superb」を持ち出し、さらに「I Don’t Know」という第2の仮題まで登場した。これもジョージ・マーティンに曲名を聞かれて「わからない」と答えたのをそのまま仮題にされてしまったもの。「Laxton’s Superb」はこんな紆余曲折の末、ストレートに「I Want To Tell You」になった。最初から素直にそうしてればよかったのに。ちなみに「Granny Smith」はアップル・レコードのレーベルでおなじみの、あの青リンゴである。

曲名が決められないほかにも(?)、ジョージとエリオットには相通じるものをたくさん感じる。カントリーとフォークの奏法を巧みに取り入れたギターのスタイルも共通しているし、線の細い歌い方、メロディーやコードのセンス、存在感、さまざまな点で。エリオットもジョージが好きだったようでライブでジョージ曲をたくさんカバーしている。


この「Something」の演奏を聴いたとき、エリオットは全ジ連であると確信した。90年代にライブの場であえてこの曲を選び、そしてあのギターソロを訥々と完コピで弾いているのである。うまく説明できないがジョージへのただならぬ愛を感じてしまった。バックのドラム、ベース、間奏後のコーラスはQuasiの二人だと思う。彼らもまた見事な完コピぶり(とくにベース)。このQuasiもエリオットつながりで知ったのだが、格好いいアルバムをたくさん出していて最高なのである。ジョージを中心に、自分の好きなものはどんどんつながっていく。

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