まだ見ぬ「Endless Arcade」をさまよい歩く

先日、ティーンエイジ・ファンクラブの新しい公式メーリングリストができたから新作情報が知りたかったら登録してね、という知らせを目にして、言われるままにメーリングリストに登録したら、その翌朝、新曲「Home」の公開開始と新作アルバム「Endless Arcade」の発表日を知らせるメールが送られてきた。そのメールには、「Endless Arcade」について、ノーマンとレイモンドの話を交えて詳しく紹介するプレスリリースも載っていた。そのリリースをよく読んでみたら、新作の内容について少し具体的に知ることができた。収録曲12曲中、ノーマンとレイモンドの曲は半分ずつのようだ。文章に書いてあったことをアルバムのトラックリストに当てはめてみると、曲順は、N/R/N/R/N/R/R/N/N/R/N/R(N=ノーマン、R=レイモンド)と、ほぼサンドイッチ状態(2曲目に入っているタイトル曲「Endless Arcade」については作者が明記されていないけど、レイモンドが曲について語っているので、レイモンドの曲だろうと推測)。TFCの近年のアルバムでは、ジェリー、ノーマン、レイモンドの3人の曲が平等に並ぶ構成になっていたけど、ジェリーが抜けた今回は、残る2人の曲が平等に並ぶことになりそう。

「Endless Arcade」とは、レイモンドによれば「永遠に続く想像上の街をさまよい歩く」イメージなのだそうだ。歌詞には「Don’t be afraid of this endless arcade that is life」という一節があるという。この終わりなきアーケードは人生なんだ、恐れることはない。アルバムタイトルを選ぶとき、これがアルバム全体を言い表していると感じたというレイモンド。やっぱり新生TFCのキーマンはレイモンドなんだろう。今回の新曲「Home」も、ノーマンの曲だけどレイモンドのギターの存在感は大きかった。プレスリリースによると、この曲の長さは7分に及ぶという。先日公開されたものは4分しかない。たしかに映像には「シングルエディット」と表記されていたけど、あれで3分もカットされているとは。もしかすると、7分あるアルバムバージョンではレイモンドのギターがもっとたっぷり聴けるのかもしれない。

オーディオ公開後、程なく映像も公開。キーボードとコーラスで貢献するエイロスの姿が光る。

「Home」を初めて聴いたときは、新しいTFCの始まりがこんなに不安感丸出しで大丈夫なのかノーマン、と思ったけど、いつの間にかコーラスのメロディが頭の中にしっかり住み着いて、離れなくなってしまった。やっぱり、さすがノーマン。不安な感情を優しく美しい音楽にしてしまうノーマンと、哲学的に思索する慈愛のレイモンドが対等に組み合い、フランシスとデイヴとエイロスががっちり支える新生TFCが初めて生み出すアルバム。去年2月の来日公演を見終えたときからずっと楽しみに待っていた。来年3月5日、ようやくである。

最後に、「Home」の歌詞がもうネットに出ていたので、訳してみたのを載せる。

毎朝 目覚めれば
現実の世界が待っている
僕は戸惑うばかり
ここに存在する意味すら
見失ってしまった
今はひたすら
思い出にしがみついている

ときどき思う また家に帰れるときは来るんだろうかと
まったく分からない いつまたあのドアを開けられるのか

君と一緒にいれば 安心だった
世界のどこに行っても
君と一緒なら自分らしくいられた
だけど果てしなく孤独な時間が流れ
君とは疎遠になってしまった
太陽が輝くのを待っているけど
空は灰色のまま

ときどき思う また家に帰れるときは来るんだろうかと
まったく分からない いつまたあのドアを開けられるのか

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