ジョージの本当のお誕生日は、1943年2月24日午後11時42分(ビルボード誌掲載のジョージ・ハリスン・インタビュー)

ジョージがなぜ公式な2月25日ではなく、2月24日が本当のお誕生日だったと言うようになったのか、今年の当日にこの話題をここで取り上げ始めるまで自分は詳しく知らなかった。Wikipediaのジョージの記事を見ても、日本語版では24日説について本人が1992年に述べていると記してあるものの「要出典」で根拠となる情報源がわからず、英語版では24日説にまったく触れていない。分厚いビートルズアンソロジーも持っているが、ジョージの生い立ちの項は「2月に生まれた」としか書いてなくて全然参考にならない。Google検索では、ファンの議論は見つかるけどジョージ本人の発言には行き当たらず。

しかしながら今年は25日の記事で書いたように、オリヴィアさんから出生届と実際の出生時刻がずれた理由について種明かしがあった上に、本当のお誕生日が初めて公表されたソースにも後日たどり着くことができた。とある大変信頼できる筋から、ジョージの本当のお誕生日が初めて公式に出たという1992年の出版物をずばり教えていただいたのである。ビルボード誌1992年12月5日号。

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ジョージとビートルズも巨大な足跡を残したこのチャート誌が創刊100周年を迎えるにあたって、ジョージが「センチュリー・アワード」なる賞を授与され、それに伴ってジョージの人物紹介が3ページにわたる大きな記事として掲載されている。そこに、それまで公表されていたお誕生日とは1日違う日付が、何の注釈もなしにさりげなく記されているのだ。1943年2月24日午後11時42分。

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さらに、教えていただいたビルボード誌のアーカイブはPDF形式だったので、検索をかけることができて、念のためジョージの名前で検索してみた。すると、この記事とはまったく別の場所、誌面冒頭の5ページにある今週号紹介コーナー内の小さな欄に、ジョージ本人の発言が!

「ビートルズファンへの忠告」みたいな題名のごく小さなコラム、検索機能がなければ絶対に見つからないような全然目立たないものである。ここにジョージがひょっこり顔を出しているのだ。今号の人物紹介記事には、これまで公表されていなかった新情報がたくさん含まれていると断った上で、ジョージの発言。「今まで公表されてきた情報と食い違うことが書いてあるって、ビートルズマニアにちょっと警告しておいた方がいいよ。たとえば、最近になって僕も初めて知ったんだけど、自分の誕生日がカレンダーの日付だと実は1日早かったんだ、30分ぐらいずれてて」。さらに続けて、こんな皮肉っぽい発言も。「ところで、僕もセンチュリーアワードをもらうまで、ビルボードがもうすぐ100周年だなんて全然知らなかったよ。万事こうなんだから、誰だって物知り顔なんてするものじゃないよね」……いかにもジョージだ。やはりジョージは最高である。本当のお誕生日が初めて明かされたジョージの人物紹介記事も、またあらためてじっくりと読んでみたい。

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2月24日との記述があるのはこの22ページ冒頭

この記事が出た1992年のジョージは、10月に生前最後の公のライブ演奏になってしまったボブ・ディラン30周年記念コンサートに出演している。翌年以降は、ビートルズの元メンバーのひとりとしてアンソロジープロジェクトに取り組むことになる。ソロ活動にひと区切りつけて、一時的に元ビートルズのメンバーとして活動する前、ちょうど狭間の時期のジョージが垣間見られたのは貴重なことかもしれないと思った。ビートルズアンソロジーが一段落した後、ジョージに現世で残された時間はもうあまり長くなかった。ジョージの本当のお誕生日を調べていくうちに、よくよく探さなければ絶対に見つからないような場所で、この狭間の時期のジョージに出会えたのは何だかとても嬉しい。

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