キュウリは元々「黄瓜」らしい

今年の夏は庭でキュウリを育てている。ホームセンターで買った一般的な品種と、別の園芸店で買った県内伝統野菜の固有種を2本ずつ。その固有種のキュウリは、昭和20年代に地域農家で生まれ、かつては人気だったそうだが現在は一般には流通しておらず、現地の直売で買うか、こんな風に苗や種を買って自分で育てるしか入手法がないようだ。たまたま園芸店で売られていたので面白そうだと買ってみたが、ぐんぐん成長して白っぽいずんぐりしたキュウリができた。柔らかくてみずみずしく、美味しい。

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これは、インドでよく売られていたキュウリとよく似ている。日本で当たり前に売られている濃い緑色の細くて硬いキュウリと違う、インドの白くて太くて柔らかいキュウリが好きで、常備菜として毎日のように食べていた。日本でもインドキュウリを育てられたらいいなあ、と思っていたが、思いがけず今年の庭で実現できてしまって、懐かしく嬉しかった。


デリーの野菜売り。オレンジシャツのおじさんの左側奥に並んでいるのがインドのキュウリ。手前の白っぽい瓜はロウキーといって、日本では夕顔と呼ばれるもの。

しかし、キュウリをやるのは初めて、勝手がわからない。先月までの生育はとても良かったのだが、梅雨が明けて暑くなってからぱたりと実がならなくなってしまった。どうも、肥料不足のようだ。気付くのが遅れた。8月に入ってから、真夏の暑さにかまけて庭の様子を見るのをさぼっていたら、すぐにこれである。植物を思うように育てるには絶え間ない愛情が必要なのだなあと、あらためて。

そのキュウリ、下の方になっていたものをひとつ見落としていたようで、収穫のタイミングをはるかに過ぎたものが巨大化し、真っ黄色になった。キュウリって完熟すると鮮やかな黄色になるのだと初めて知った。それどころか、キュウリは元々「黄瓜」から来ているらしい。

「キュウリ」の呼称は、漢字で「木瓜」または「黄瓜」(きうり、現代中国語でも「黄瓜」)と書いていたことに由来する。(中略)現代では未熟な緑色の実を食べる事からあまり知られていないが、熟した実は黄色くなる。今と異なり古い時代はこれを食べていた。
Wikipedia – キュウリ

つまり、店で売られていて普通に食べている緑のキュウリは未熟な状態で、本来は黄色いものなのだ。世の中、まだまだ知らないことだらけである。完熟してしまった黄瓜は、種取り用にそのまま放置しておくことにした。この固有種キュウリ、とても気に入ったので来年も種から育ててみるのだ。

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取り忘れて巨大化した黄瓜。長さ30cmぐらいありそう。

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