インド日記2012年9月:2階建て長距離列車のデビューを目撃

この日記に書いた映画館駐車場のそばにあった踏切のことはたまに思い出す。ローカルと長距離のさまざまな路線が何本も併走する区間で、ひっきりなしに多種多彩な列車が行き交い、ときどき自宅からスクーターに乗って鉄道を眺めに行った。昼間は完全に開かずの踏切なのだが、ムンバイ人はどんどん遮断機をくぐって渡ってしまう。いくら立派な踏切があっても、全然開かなければ有名無実化してしまうのである。二人乗りバイクの場合は後部座席の人が降りて遮断機を持ち上げて、堂々とバイクを通したりしていた。列車はそんな中で頻繁に行き交うので危険極まりなかったが、道路であれ鉄道であれ、これぐらいのことは危険とも何とも思わずに、ジャッキー・チェンの映画のようにすんでのところで身をかわしながら生きていくのが、ムンバイ庶民の暮らしだった。自分はさすがにおっかないので、開かずの踏切をくぐって向こう岸に渡ったことは一度もなかった。

ローカル電車のほかにインド全国への長距離列車が行き来するムンバイ。ある日の新聞で、ムンバイとグジャラート州アーメダバード間を結ぶ2階建ての新しい特急列車がデビューするとの情報をキャッチ。息子は電車の写真集が大好きで、中でも日本やいろんな国で走る2階建て電車がお気に入り。ムンバイを走るダブルデッカー・バスも大好き。ムンバイに2階建て電車が来たとあっては、当然見に行かねばなるまい。初運行の日に見に行ってみた。

自宅からスクーターで10分ほど、線路沿いにある映画館の駐車場で待機。Mumbai Central駅から14時20分に出発した列車は、もうすぐ来るはず。

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最近見かける、新しいカラーリングのローカル電車

……現地に着いてから5分ぐらい、狙いどおりやって来た!!

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初運行を記念して花で飾られた機関車

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客車もすべて花飾り付き。全車両エアコン完備、2階建て!

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我々のほかにも、この晴れがましい初運行を写真に収めようとカメラを持って同じ場所に来ていた若者が二人いた。いまタブラを教えてくれている先生も、長距離列車の運行スケジュールをすべて暗記しているほどの鉄道マニア。息子も2階建て電車が生で見られて大満足。自分も子供の頃は電車の運転手になりたかった。鉄道が男の子を引きつけるのは国・世代を問わず共通のようだ。

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