ジェフ・リンのELO/ジェフ・リンとELO

ジェフ・リンの2015年作「Alone In The Universe」は本当に自分の奥深くに響いてくる音楽で、結局ブログ名にもしてしまったぐらい大事な作品。名義はJeff Lynne’s ELOとなっていて、一応ELOらしいのだがほかのELO作品とは印象がまったく違う。このアルバムにはまって、ジェフ・リンを再認識することになって、聴いてなかったIdle RaceからELO全作品、ウィルベリーズ以後のソロ作とすべて聴いた。それでわかったのは、自分は「ELOのジェフ・リン」が好きなのではなかった、そのせいでジェフ・リン個人に対する認識が自分内でずっとぼんやりしていた、ということ。ジェフ・リンの個人色が強く出た作品には「Alone In The Universe」と共通する匂いを感じて、それはことごとく大好きなのである。Idle Raceもかなりそうだし、「Armchair Theatre」以降のソロ作、そしてELO名義でジョージ参加の「Zoom」。ウィルベリーズも実は「1」より「3」が自分にはより近しく感じて、後のほうをたくさん聴いた。「1」は各メンバーの個性が曲ごとに強く出ているけど「3」はもっと統一感があって、ウィルベリーズがバンドとしてまとまっている感じがするのだ。「3」では「1」よりもジェフ・リンがもう一歩前に進んでバンドを彼のカラーでまとめたんだな、と感じた。だからそっちの方が自分の心により近づいてくるのだと、最近ようやく気が付いた。

70年代、ELOからロイ・ウッドが抜けてからはずっとジェフ・リンがリーダーとしてELOを引っ張ってきたけど、ウィルベリーズ以降は70年代からの流れとしてのELOからは身を引いて、個人色の強い作品を作りはじめた印象。売上はがた落ちしただろう。ジョージがギターにコーラスに大活躍する、ウィルベリーズ期の「Armchair Theatre」をいま聴きながら書いてるけど、ジョージファンの間でもあんまり話題にならない気がする。ELO名義の「Zoom」もほかの作品より評価はぐっと低いようだ。しかし自分は「Zoom」が大好きである。ジョージが参加しているのはもちろんだけど、それだけではない。並んでいる曲自体がほかのELO作品より好みなのだ。柔らかい包容感と、泣けてくるような優しさと、なぜか一貫して強く感じる孤独感。しかしこの孤独はネガティブなものではなくて、むしろ幸せな気持ちにしてくれる。宇宙でひとりぼっち。

ELOよりジェフ・リン個人が好きって、もしかするとジェフ・リンのファンの中でも珍しいのかもしれない。だが彼の「宇宙でひとりぼっち」に激しく共鳴してしまった自分は間違いなくそうなのである。「Zoom」も「Armchair Theatre」も大好きだ、そしてそれはジョージファン的理由だけではない、と声を大にして言いたい。


今朝目覚めたときの脳内BGMがこれだったからこの記事を書いた。サビでジョージのユニゾンコーラスがはっきり聞こえる幸せ。ジェフ・リンとジョージが同じマイクを分け合って楽しそうに歌っている絵が頭に浮かんでくる。この映像にはジェフ・リンのインタビューが入っていて、ジョージとトム・ペティがPVにチョイ役出演しているのを明かしている。しかし何と時代を感じさせるCGであろうか。90年代後半以降のテクノロジーの進歩はすさまじい。

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「Alone In The Universe」ライナーにある写真、好き

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