John Lennon/Sam Cooke「Bring It On Home To Me」

ジョンの41年目の命日が、日本時間では今日に当たる。これは命日とは直接関係ないけど、クラウス・フォアマンがジョンとの思い出を描いたとても素敵な絵を去年の夏に投稿してくれていた。


「Rock ‘n’ Roll」に収録された「Bring It On Home To Me」のレコーディング風景だそうである。この絵を見て初めて、あの曲でジョンの歌にハーモニーを付けているのがクラウスだったと知った。クラウス、あんなに渋い声なんだ!という発見があった。


クラウスの絵は、楽しそうに歌っている二人が本当に今そこにいるように描かれていて、この曲の印象まで変わるぐらい良い。ほかにも時々、ビートルズやメンバーのソロ活動に付き合った思い出を描いた作品を見せてくれていて、デビュー前からずっと彼らのそばにいたクラウスでなければ絶対に描けない、親密かつリアルなものばかり。まさに写真のような記憶力を持っているのだろう。こんな風に貴重な思い出を鮮やかに描き出して、今現在の我々と分かち合ってくれるのは有り難すぎること。クラウスにはほんとにいつまでも長生きしてほしい。

「Bring It On Home To Me」といえば、ゾンビーズも「You’ve Really Got A Hold On Me」とのメドレーでカバーしていたことを思い出す。立ち上げて間もない頃の当ブログに載せたライブレポートに書いたように、2018年のサンフランシスコ公演でもこのメドレーを演奏していて、最前列近くで観ていた自分は「You’ve Really Got A Hold On Me」で、ビートルズならジョージのパートをゾンビーズと一緒に合唱したのである。とても幸せな気持ちだったけど、「Bring It On Home To Me」ではクラウスも歌っていたとあのとき知っていれば、ジョージ~クラウスのメドレーになってもっと幸せだったな、と思う。いずれにしても、ゾンビーズによるこのメドレーはとても熱い。目の前で演奏してくれて本当に嬉しかった。


「Bring It On Home To Me」のオリジナルは、言わずと知れたサム・クック。1962年の作品で、サム・クックはわずか2年後の64年に33歳の若さで亡くなってしまう。亡くなった年のヒット曲に、「Good Times」がある。初期ストーンズもカバーしている、とても好きな曲。

「Good Times」は単に「今宵は楽しい」ということだけを歌っているのではない。途中でふと差し込まれる一節、「こんなにいい気分になったのはどれだけ久しぶりだろう/こんな楽しい気持ちになることはもう二度とないかもしれない」という部分が、聴くたびに胸に刺さってくる。自分が間もなく亡くなる運命にあることを自覚していたのか、と思わずにはいられないのだ。いや、自分が何年何月に死ぬかなんて、普通は絶対にわからない。神のみぞ知ること。だからこそ、「I might not feel this good again」というのも人生の真理だと思うのだ。41年前のこの日、サム・クックと同じく銃弾に倒れて40歳で亡くなったジョンも、そのことはきっと十分にわかっていただろう。自分はその40歳をとっくに過ぎて、母方の祖母と同じく93歳までは生きるだろうとなぜか思っている。その予定でいけば、あと44年は人生が続くわけだけど、こんなに虚しく無意味な計算もない。人生はとても短い、くだらない喧嘩をしている暇などないのだマイ・フレンド、という言葉をうっかり忘れたまま一生を終えないようにしたい。

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