訳詞:Big Star「September Gurls」

ビッグ・スターのセプテンバー・ガールズ、訳詞をやるなら9月に上げるべきだった曲だけど、ディセンバー・ボーイズも出てくるから12月でもいいじゃないか、と思ってやってみた。改めて言うまでもなく、まさにパワーポップのお手本。イントロのギターが鳴り響いた瞬間からキラキラと突き抜ける感覚が最後の一瞬まで途切れない、完璧な3分間である。「セプテンバー・ガールズ」というフレーズもポップ極まりないけど、それでいて歌詞には微妙な陰影を感じる。中でも「I loved you, well, never mind」という、本心とは裏腹なことを言っている一節が印象的で、ここが何となく心に刺さる。ネヴァーマインドといえば、のニルヴァーナにアレックス・チルトンとビッグ・スターが与えた影響についても、もっと掘り下げて考えてみたくなる。もちろん、ティーンエイジ・ファンクラブに関しては言うに及ばず。特にこの曲を聴くたびに、「Grand Prix」あたりのTFCのアルバムにこのまま入っていてもあまり違和感ないんじゃないか、と思う。「Thirteen」のカバーを残したエリオット・スミスもまたしかりで、ビートルズからこうして連なっている系譜が、ずっと前から自分のど真ん中にある。


ネット検索で出てくる歌詞には「They will love all our days」という一節があり、ここの意味がよくわからなくて、ビッグ・スター公式のリリックビデオがあったので見てみたら、そこは「Maybe we’ll love all our days」となっていた。これなら意味がわかるので、この公式の歌詞を採用した。歌詞を検索してトップに出てくるものでも、間違いが見つかることはこの曲に限らず結構あるので注意が必要(ただしストーンズみたいに、公式リリックビデオに間違いが紛れていることもある)。ビデオでも示唆されているように、9月の女の子、12月の男の子、というのは誕生月を意味しているようだ。12月生まれのアレックス・チルトンは占星術にかなり凝っていたという。

9月の女の子たちは とてもよくしてくれる
僕はたくましい男を演じて 君の心に触れた
君を愛していた でも気にしなくていいよ
僕はずっと泣いてばかりいるのさ

12月の男の子たちは恋にのぼせっぱなし
12月の男の子たちは重症の恋煩い

9月の女の子たち、なぜなんだい
心に抱えているものを打ち消すなんてできない
離れようとしてみたって
たぶん僕らは一日中愛し合っているだろう

12月の男の子たちは恋にのぼせっぱなし
12月の男の子たちは重症の恋煩い

夜遅くにベッドに入れば
そのときは彼女から仲直りしてくれるさ
彼女が僕を愛してくれる

9月の女の子たちは とてもよくしてくれる
僕はたくましい男を演じて 君の心に触れた
君を愛していた でも気にしなくていいよ
僕はずっと泣いてばかりいるのさ

12月の男の子たちは恋にのぼせっぱなし
12月の男の子たちは重症の恋煩い

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