訳詞:Paul McCartney & Wings「Tomorrow」

梅雨明けの猛暑から一転して、毎日じめじめと雨模様の日々が続く。そんな薄暗い気候の上に落ち込むことがいくつか重なった日には、あっという間に目の前が真っ暗になって、明日など見えなくなる。明日を迎えるのが嫌で、もう明日なんか来なくていいのに、と思いながら遅くまで起きている夜もある。

ウィングスのデビュー作「Wild Life」に収録された「Tomorrow」は、ビートルズの「Yesterday」と対をなすと言われている曲で、たしかに歌い出しのコード進行が同じなので、これは意図的なのだろう。昨日の後悔を歌う「Yesterday」に対して、そんな昨日はさっぱり忘れよう、また明日からやり直そうと言っている。ポールがジョンに向けて歌った曲とも言われていて、結局その「明日」は来ないままジョンはこの世を去ってしまったけど、ポールと一緒に80歳まで生き続けていればどうなっていたか。歌詞を訳してみたら、明日がある限りまだやり直すチャンスはあると励ましてくれる、とても温かみのあるいい歌詞だった。明日も単なる昨日や今日の繰り返しかもしれないけど、生きて明日が来る限りは、やり直せないと決まったわけではない。やっぱり「Tomorrow」はいい曲である。

ベイビー、明日こそは僕を落ち込ませないで
ふたり手を取り合って 昨日の悲しみは放り投げてしまおう
明日はまたやり直すチャンスだぜ

ねえ、日曜日はただぼんやりと過ごすんだろう
ここに1ポンドあるから 月曜日までふらりと遊びに行こう
ベイビー、日曜日にがっかりさせないでおくれよ

パンとチーズを詰めた袋をぶら下げて
居心地のいい木陰を探しに行こうよ
田舎の空気を胸いっぱいに吸い込んで
君の可愛い指で僕の髪をなでておくれ
明日になったら ふたりで悲しみは捨てて行こう

ベイビー、明日こそは僕を落ち込ませないで
一週間ずっと 物乞いに盗みに借金の日々
明日こそはこんな暮らしとおさらばしようぜ

空がすっきり晴れ渡るように祈ろうよ
そうなれば君の瞳に映る虹とお話ができる
天気予報士も気分良く僕らの計画を応援してくれるといいな
明日になったら ふたりで悲しみは捨てて行こう

ベイビー、明日こそは僕を落ち込ませないで
ふたり手を取り合って 昨日の悲しみは放り投げてしまおう
ベイビー、明日こそは僕を落ち込ませないで
明日はきっと出直すいいチャンスだぜ

ベイビー、明日こそは僕を落ち込ませないで
ベイビー、明日こそは僕を落ち込ませないで
……

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