訳詞:Roy Orbison「California Blue」

ロイ・オービソンの遺作になった1989年の「Mystery Girl」で、ジェフ・リンがプロデュースを手がけた曲は先日の記事に書いた「You Got It」「A Love So Beautiful」と、この曲。どれも名曲中の名曲。「California Blue」はロイ・オービソン/ジェフ・リン/トム・ペティの共作名義になっていて、ジェフとトムは演奏もコーラスにも全面参加。非常にウィルベリーズ色の濃い顔ぶれだけど、曲自体からはそれほどウィルベリーズっぽい雰囲気を感じさせず、ロイ・オービソン独自のビタースウィートな世界。


カリフォルニアで遠く離れた故郷を思うというテーマの曲は、前に訳詞を載せたことがある「カリフォルニアの青い空」がまさにそうだし、オーティス・レディングの「The Dock Of The Bay」も、故郷から2000マイル遠く離れた男が座って黄昏れている波止場はサンフランシスコ湾、カリフォルニア州である。「California Blue」も同様に、カリフォルニアの地で遠く離れた故郷に残してきた恋人のことを思う歌詞なので、「Blue」とはブルーな気持ちの方を指しているのだろうけど、カリフォルニアでブルーといえばまず「青い空」「青い海」がどうしても浮かんできてしまう。そういう離れがたい魅力もあふれている土地だから、故郷に帰ったら帰ったで、今度はカリフォルニアのことがたまらなく懐かしくなるんじゃないだろうか。おそらく、その愛憎どっちつかずな感じがこの曲のポイントなのだろう。トム・ペティも作曲に関わっているこの曲には、逆説的にカリフォルニアへの愛もたっぷりと詰まっているのを感じる。

一日中働いて
輝く太陽を見ることもない
どうにか生き延びようと
時間をやり過ごしているだけ
雨が降るのを感じる
夜通し降り続けている
君から遠く離れて
カリフォルニアの憂鬱

カリフォルニア・ブルー
ひとりぼっちで夢見ている
ほかにやることもない
カリフォルニアの憂鬱
毎日祈っている
故郷に帰れますようにと
君への愛は大切に胸にしまってある
カリフォルニア・ブルー

ある晴れた日に
僕はまた君のもとに帰るよ
どうにかしてきっとたどり着く
いつになるかはわからないけど
カリフォルニア・ブルー
カリフォルニア・ブルー

日々の暮らしの中
僕の心にはいつも君がいる
思い巡らすことも
遠くに残してきたものばかり
もうずっと長いこと
できる限りのことをしている
君のもとに帰るために
カリフォルニアの憂鬱

カリフォルニア・ブルー
ひとりぼっちで夢見ている
ほかにやることもない
カリフォルニアの憂鬱
毎日祈っている
故郷に帰れますようにと
君への愛は大切に胸にしまってある
カリフォルニア・ブルー

ある晴れた日に
僕はまた君のもとに帰るよ
どうにかしてきっとたどり着く
いつになるかはわからないけど
カリフォルニア・ブルー
カリフォルニア・ブルー
今でも君のことを思っている
カリフォルニア・ブルー
今でも君のことを思っている
カリフォルニア・ブルー
今でも君が恋しい
カリフォルニア・ブルー

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現在のところ自分にとって最後のカリフォルニア行きになった一昨年の8月、出張の宿泊先に向かうタクシーの窓から撮った写真

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