訳詞:The Beatles「Drive My Car」

昨晩、かなり久々に岩谷宏訳の「ビートルズ詩集」(シンコーミュージック、1985年刊)を読み返していて、「Drive My Car」の訳詞ってどんなだったっけ、と思って探してみたら、この曲が省かれていたことに今さら気づいた。あの「Rubber Soul」のオープニングを飾る重要な曲なのに、どうして載っていないんだろう。前に「歌詞を自分の言葉に訳すということ」という記事に書いたように、自分は中学生時代に近所の書店で買ったこの訳詩集を隅々まで読みふけっていて、ビートルズの歌詞の解釈は岩谷訳の影響がとても大きい(岩谷氏は1973年にもビートルズ詩集を出していて、そこでの訳はまたかなり違うらしいけど、そちらは未読)。ところが「Drive My Car」の岩谷訳がこの本に入っていないとなると、自分はその影響を受けていない訳ができることになる。それならば自分でやってみようという気になった。一応、80年代の日本盤LPに付いているライナーの訳詞を読んでみたら、自分が思っている内容とだいぶ違った。色々と解釈のしようがある歌詞なのだろう。今ならネットを検索すればこの曲の訳詞がいくらでも出てくるだろうけど、あえて一つも読まずに訳してみた。10分でおおよそ訳せた。ビートルズのことになると話が早いのである。

ちなみに、「Drive My Car」は「Rubber Soul」の重要な1曲目にもかかわらず、アメリカ盤では何と省かれていて、代わりに前作「Help!」から持ってきた「I’ve Just Seen A Face」が収録されている。あの名盤のオープニングを古い曲にすげ替えるなんて何ともひどい話だけど、実際に米盤を聴くとアコースティックな「I’ve Just Seen A Face」から「Norwegian Wood」につながる流れも違和感がなく、これはこれでしっとりとしていて良いのである。だいぶ前に安く入手できた米モノラル盤の「Rubber Soul」は自分の宝物。「Drive My Car」はアメリカでの次作編集盤「Yesterday And Today」の1曲目に収録され、こちらのレコードも先日手に入れることができたので嬉しい。

何になりたいのさってあの子に聞いたら
こう言われたよ「ベイビー、見れば分かるでしょ?
有名人になりたいの、映画スターに
でもその前にあなたも何かやってくれない」

ベイビー、私の車の運転手になりなさいよ
そう、私はこれからスターになるの
私の車の運転手になりなさいよ
そしたら好きになってあげてもいいわ

その子に言ったよ、俺ってこう見えても前途有望なんだぜって
するとこう言うんだ「そんなこと分かってるわ
マジメに仕事しても大したお金にならないんでしょ、ご苦労なことね
でも私のために働けばもっと楽しませてあげる」

ベイビー、私の車の運転手になりなさいよ
そう、私はこれからスターになるの
私の車の運転手になりなさいよ
そしたら好きになってあげてもいいわ

Beep-beep, beep-beep, yeah!

ベイビー、私の車の運転手になりなさいよ
そう、私はこれからスターになるの
私の車の運転手になりなさいよ
そしたら好きになってあげてもいいわ

じゃあ今すぐ始めてもいいぜって言ったら
今度はこうさ「あのね、ほんとのこと言うと私
じつは車なんて持ってないの、悔しいけど
でもまずはドライバーを見つけたから、ここからスタートよ」

ベイビー、私の車の運転手になりなさいよ
そう、私はこれからスターになるの
私の車の運転手になりなさいよ
そしたら好きになってあげてもいいわ

Beep-beep, beep-beep, yeah!

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