Out Of My Hair「The Return EP」

90年代に「Mr Jones」が日本でもヒットして一瞬だけ話題になったアウト・オブ・マイ・ヘアー。当ブログで前に一度「Out Of My Hairを知っているかい」という記事を書いたことがあるのだが、その続編を書くことになるとは思わなかった。昨年3月にあの記事を書いた当時、Spotifyでは「Drop The Roof」一作だけが聴ける状態だったが、ふと思い出してまたチェックしてみたら、あの後からぽつぽつと新曲を出していたようなのだ。まず「The Return EP」という3曲入りEPを聴いてみたら、かなりいい。以下はこのEPからYoutubeで公開されている2曲。



95年の「Drop The Roof」から25年経過したアウト・オブ・マイ・ヘアー、どうなってるんだろうと思ったが、全然変わっていない。2曲目の「Telepathy Planes」はとても好き。このEPは名前からして新録なのだろうが、「Drop The Roof」の後に出た90年代作品と言われても信じたかもしれない。さらに、「God is in the Detail」という別のフルアルバムも一枚載っていて、これも新作かと思いきや、Bandcampでのアルバム紹介によれば、こちらは本当に「Drop The Roof」の次作として97年にレコーディングされたものの、お蔵入りになっていたアルバムが今年初めにようやく発表の運びになったものらしい。


これも一通り聴いてみた。ここではあの繊細なアコースティックサウンドが影を潜めていて、一聴して自分としてはやや期待外れな感じだったけど、彼らの曲の良さは本当に一貫していて、特に「Mr Rosehip」は20年以上も埋もれていたのが非常にもったいない名曲。曲名からして「Mr Jones」の続編っぽい感じもする。


復活作「The Return EP」の3曲は、アコースティックギターのサウンドがとても良くて、大好きな「Drop The Roof」の雰囲気に戻った印象。前回記事ではルックス面でマーク・ボランを引き合いに出したが、音楽はTレックスというよりドノヴァンの世界である。ほかに何曲か単発で出ている新曲もいい感じなので、またこの路線でぜひニューアルバムを作ってほしい。以下の曲は先月出たばかりのようで、これはちょっとグレアム・ナッシュを思わせる美しい弾き語り。90年代よりほんの少しだけ枯れたコンフォートの声、いい。

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