定点観測の梅、ほころび始めて卒業式ではホフディランが流れる

雪の朝に書いた前回の定点観測記事から、2か月以上空いた。3月も中旬になり、少しずつ梅のつぼみが膨らんできて、今朝は花びらが開きかけているものもちらほら見られた。全体から見ればまだごく一部だけど、これから定点観測が楽しくなってくる季節だ。

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今朝はつぼみが目立つようになって全体に赤みがかって見える梅の木。下草も緑が強くなっていて、春が来つつあることを実感した。当初の予定だったら、この辺で定点観測は最後になるはずだった。いよいよ花はこれから、という時期でお別れになるところだったけど、来月頭に引っ越しが延びたおかげで、梅の花が開いていく過程が楽しめそうだ。よかった。寒冷地の冬は長いので、春を待つ気持ちも強くなり、ようやく暖かくなって花が咲き始めるのはとても嬉しい。引っ越し先はここよりずっと温暖な気候なので、おそらく向こうで暮らし始める頃にはすでに春爛漫だろう。現時点でここを離れてしまっていたら、冬から春に季節がすっ飛んで取り残された気持ちになったかもしれない。この地でもう少し定点観測を続けながら春を迎えられるのは有り難い。

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梅の木のそばにある小学校、昨日は卒業式だったはずだ。息子の小学校も昨日が卒業式だった。6年間、最初から最後までお世話になった学校の卒業式に参列するのは、自分にとっても生まれて初めてのことだった。自分の卒業式は、6年生の秋に転校したばかりの小学校でエイリアンとして迎えたのだ。ここの小学校では、卒業生は春から通う中学校の制服を着て式に出るのが習わしになっていて、息子は詰め襟の標準服、いわゆる学ラン姿で臨んだ。成長を見越して大きめのを用意したので、応援団の扮装みたいになることを予想していたが、案外しっくりと似合っている。ほかの子たちも、みんな普通に中学生の姿になっていて、何だかとても不思議な気持ちになった。1年生の頃から、授業参観や体育祭、地域の行事その他でほとんどの子たちの姿をたびたび見てきた。最初はあんなに子ども子どもしていたのに、みんな揃って中学生。「小学校で6年過ごすと、中学生になる」という、しごく当たり前の事実を実際に目の当たりにすると、結構凄いものだ。家で毎日接している息子に対しては、成長の事実は日々小分けになって現れるので改めてそれほどの感慨はないけど、他人の子たちに関しては何だか凄いなと思った。新しい姿で新たな段階に踏み出す子どもたちに幸あれ。

式典の後、クラスごとに分かれてちょっとした感謝会があった。担任の先生がクラスの思い出をまとめたスライドを作ってきていて、そのBGMとして流されたのがホフディランの「スマイル」。女性シンガーによるカバーバージョンだった。「スマイル」は昨年テレビのコマーシャルに使われたらしく、改めてフルバージョンのカバーをホフの二人がプロデュースして、CMに出演した女優の森七菜さんが歌ったという。自分はテレビを見ないので、この曲が去年になってこんな風に甦っていたとは、後で教えてもらって初めて知った。息子の卒業式の場で、20年以上前に出たホフのデビュー曲を聴くことになるなんて、これもまた不思議な体験だった。当たり障りのない卒業ソングではなく、「人間なんかそれほどキレイじゃないから」「すぐスマイルするべきだ 子供じゃないならね」なんて、ちょっと毒のある言葉が入ったこの曲。子ども子どもした時期を過ぎて、新しい世界に出ていく生徒たちに向けた先生の気持ちを自分はこの選曲に感じて、良いはなむけの言葉だと思った。いい学校、いい先生だった。良い曲を選んでくださってありがとうございます、K先生。

PVには本家ホフディランの二人も少し登場。いいカバー。

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