定点観測の梅、オール・シングス・マスト・パス

とうとう引っ越し決行日まで一週間を切り、家の中では段ボールに取り囲まれながらガラクタと格闘する日々の中、朝の散歩は貴重な息抜き。家から一歩外に出れば引っ越しのドタバタとは別世界、あちこちに春が訪れている。ここでの定点観測もあと2回ぐらいかな、と思いながら梅の木に向かった。きっと、もうだいぶ開いているはず。

IMG_20210327_101308 (2).jpg
IMG_20210327_101505.jpg
IMG_20210327_101435.jpg
IMG_20210327_101425.jpg

5日前の前回定点観測から開花がぐんぐん進み、思ったよりたくさん咲いていた。満開までもう少し。本当に、お別れの定点観測は一番花盛りの状態で迎えられそうだ。前は、最後に満開の梅を見たら泣いてしまうかも、なんて書いていたが、どうやらそんな風に感傷的になるような心の余裕はなさそうだ。今の自分は、どうにか頑張って今月中に荷物をすべてまとめ、家の中を綺麗にすることで頭がいっぱい。自分の荷物はともかく、息子がずっと部屋に溜め込んできた雑多な品々の処分が大変すぎる。でも、息子が小学生として過ごした6年間のほぼすべてにわたってお世話になった家だ。立つ鳥跡を濁さないように、できる限りのことはせねば。

IMG_20210327_101336.jpg

梅の定点観測をしていて、梅の木のそばにある小学校の校舎に掲げられた校章と校名が変わっているのに気づいた。150年近くの歴史がある学校だそうだけど、実は先日の卒業式をもってその長い歴史を閉じていた。近辺の小学校の統廃合に伴って、校舎はそのまま、校名を変えて新しい学校として春から生まれ変わるという。本当に春は変化の季節、別れと出会いの季節である。春はムラサキハナナ、秋はコスモスと、花の眺めが楽しかった散歩コース沿いの斜面は、先日コンクリートで全面的に固められてしまった。家の近所にあって窓から見えた、花と紅葉のとても美しかった桜の木も、先週になって根元から伐採された。もうすぐ綺麗な花が咲くところなのに……と悲しかったが、自分もじきに当地を離れてしまうのである。すべては移り変わっていく。花咲く梅の木を眺めながら、本当にオール・シングス・マスト・パスだなあ、と思った。ジョージのこの特別なアルバムを初めて聴いたのも、中学生時代の3月だった。

IMG_20210327_101724.jpg
IMG_20210327_101756.jpg
コンクリで固められた斜面の道路をはさんだ向かい側ではいつものように、ムラサキハナナと水仙が可愛く咲いていた

タイトルとURLをコピーしました