ハル・ブレイン、史上最強のドラマー

自分を形作ってくれた大きな物語の登場人物がひとりずつこの世を去って行く。ハル・ブレイン。今日もS&Gについて書いたばかり。自分にとって何よりも大切な「アメリカ」の力強いサウンド、ハル・ブレインのドラムがなければ成り立たない曲である。もちろん、ビーチ・ボーイズ。その他、あの曲、この曲、もうアメリカが生んだ大切な曲すべてと言っていい。以下に挙げられている曲群を見てほしい。

List of songs Hal Blaine played on (Wikipedia)

有名なヒット曲だけでこの数。まさに史上最強のドラマー。この中で特に自分にとって印象的な演奏は、アルバート・ハモンドの「カリフォルニアの青い空」。小学生の頃から知ってる、大好きな曲。


イントロのドラム、たった一発だけで、まさにカリフォルニアの青い空が目の前いっぱいに広がる。歌詞の内容は実はネガティブで、芸能界での成功を夢見てロサンジェルスに出てきた男がチャンスに恵まれずくじけかけていて、「南カリフォルニアに雨は降らないと人は言うが、降るときゃ降るんだぜ、土砂降りさ」という歌。でもハル・ブレインのドラムはあくまで楽天的で、男らしいパワーにあふれている。この失意の物語が、カリフォルニアの青い空への憧れをかき立てるのは、ハル・ブレインのおかげ。さよなら、ありがとう、ハル・ブレイン。どうぞ安らかに。

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ビーチ・ボーイズの「The Pet Sounds Sessions」に付属の解説書「The Making Of Pet Sounds」より

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