Savoy Truffle

昨日、小学校に通う息子が下校してから待ち合わせに出て行って、二人のクラスメイトからお菓子をもらってきた。一人は男子で、手作りのクッキー。もう一人は女子で、何と手作りのトリュフ。バレンタインの贈り物ということだけど、贈る方も贈られる方も特に男女を限定せずに、普段仲良くしている何人かの友達で手作りお菓子のやり取りがあったようだ。それにしても、バレンタインデーに男子がクッキーを手作りして男子に渡すなんて、自分が小中学生だった時代にはとても考えられなかったこと。何だかいい。今どきの小学生、素敵じゃないか、と思った。息子がもらってきたお菓子は自分も食べさせてもらったのだけど、女子のほうがくれた手作りトリュフは高級感があって、本格的に美味しくてびっくりした。令和の小学生、すごい。そして、甘い甘いトリュフを食べながら脳内に浮かんだ音楽は、もちろん「Savoy Truffle」。

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この曲の1番の歌詞は、ほとんど上のチョコ詰め合わせの箱(画像はThe Beatles Bibleより)に書かれている内容そのままである。甘いお菓子が好きすぎて虫歯に悩まされていた親友のエリック・クラプトンに対して、チョコ菓子の名前を連呼し、「トリュフまで食べちゃったらもう全部抜かなきゃダメだよ」とからかう歌を作ったジョージ。歌詞だけでなく、ギターも当時のクラプトンのスタイルを真似していて、ニヤニヤしながら弾くジョージの姿が目に浮かぶようだ。ホワイトアルバム以降、ビートルズ在籍時のジョージはまだスライドギターに開眼していなかったけど、この時期の演奏も本当に神がかり的に格好良いものが多くて、「Savoy Truffle」のソロも大好き。クラプトンのスタイルを借用しつつ、ものすごくクールなソロに仕上げている。


この曲には「食べているものが君を形作る 今は甘いけど とても酸っぱくなるんだぜ」という、後から見れば予言的な一節がある(「酸っぱくなる=turn sour」という表現には「関係がこじれる」という意味もある)。彼らの友情というのも本当に不思議で、この時期はともかく、親友同士の間で起こりえる最悪のことが起こってからも絶えることなく、ジョージが生涯を終えるまで続いた。これは自分の中でジョージ七不思議の一つだが、怒りと憎しみに焼き尽くされるよりも、赦しと愛を取ったんだろうか。普通に考えれば、ジョージとクラプトンどちらの立場だったとしても、友人関係を続けていくのはかなり無理がありそうだけど、本人たちの間ではバランスが取れていたんだろう。人間関係の内側で何が起きているのか、外から見ても本当に分からない。

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