Teenage Fanclub「Broken」

この曲が入ったシングル、持っていなかったのである。90年代からのTFCファンとして深く恥じ入って、今さら中古で買った。「Broken」収録のものは少しだけ高かったけど、この曲にアルバム1枚分の価値は余裕であると思って、一瞬も迷わず注文した。

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「Ain’t That Enough」はじめ、「Songs From Nothern Britain」からのシングルには各2バージョンあって(グランプリのときもそうだった)、「Broken」収録でないほうも買った。こちらは「Jesus Christ」と「Femme Fatale」がカップリング。前者はビッグ・スターの曲、後者も原曲はヴェルヴェット・アンダーグラウンドだがビッグ・スターがカバーしたバージョンが前者と同じアルバム「Third」に入っていて、TFC史上ビッグ・スター度が最も高いシングルだろう。

どちらのシングルも美しい風景写真がアートワークに使われていて、どこなんだろうと思ってクレジットを見ると「Torness Nuclear Power Station, Thorntonloch, Dunbar」の記載が。原発と、原発の海。単に美しい風景として流せるものではなかった(とくに、日本人としては)。こういうところも、とてもTFCらしいと思った。

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ジェリーがいなくなって、ジェリーの曲はもうやらないけど、残った僕たちは前向きに頑張っているからこれからも楽しく応援してね、という感じのライブになるだろうと思っていた。最後は普通に定番曲で盛り上がって終わるだろうと。それで十分だった。しかし最後にやったのは「Broken」。長年の仲間と別れた痛みをあそこまで率直に表現するなんて、あの夜は本当に凄いものを見た。今までの生涯で見てきた数あるライブの中でもあれは特別。一生忘れられないものになるだろう。

「Broken」のおかげでA面曲の「Ain’t That Enough」のことも毎日思い出している。ジェリーが書いた「今日も日が昇る、それで十分じゃないか」という歌と、ノーマンが書いた「きみの心はまた壊れてしまった」という歌、まさに表裏一体なのだなと。

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