Teenage Fanclub「Did I Say」

今年の3月3日付けで、ティーンエイジ・ファンクラブの公式サイトに、11月から始まる英国・ヨーロッパツアーの日程とともに、新作「Endless Arcade」が10月に発表されるというアナウンスがあった。そのすぐ後にコロナ禍が本格化し、6月にはツアー日程延期のお知らせ。新しい日程は来年の4月からになった。新作のリリースについては今年3月以来まったく音沙汰がなく、言われたとおり10月に出るのかな、と思って待っているのだが、月半ばを過ぎても何の気配もなし。6月のツアー延期のお知らせを改めて読んでみると、「Our new LP will be out well ahead of the rescheduled dates」という言葉があった。新しいツアー日程の「かなり前に」出るということだけど、この様子だとおそらく新作アルバムもツアーに合わせて延期なのだな。まあ、久しぶりの新作が出て、わっと盛り上がった状態でツアーやりたいよね。現時点で聴ける唯一の新曲、レイモンドの「Everything Is Falling Apart」が出たのは2019年2月、あの来日公演の直後だった。あれから1年半以上が経過。来年の4月にはツアーができる世界になっていることを祈りつつ、日本にも新作を引っさげてまた来てくれることを願いつつ、気長に待とう。


2003年に出たTFCのベスト盤「Four Thousand Seven Hundred And Sixty Six Seconds」。実は、持ってない。この頃は、自分の中でロックへの関心が一番低かった時期。TFCに対しても90年代からの気持ちが2000年の「Howdy!」で一旦すっぱりと切れてしまって、新曲が2、3曲入ったベスト盤が出たからといって興味が湧かなかったのだ。そんなわけで、これに入っていた2003年当時の新曲を最近までまったく聴いていなかった。レイモンド、ジェリー、ノーマンの新曲が1つずつ。個々の持ち味が存分に出た3曲で、今の自分ならとても楽しんで聴ける。中でもノーマンの「Did I Say」がすごく面白い。基本5拍子で、3拍子と4拍子も混ざる、「変拍子」かつ「変な拍子」というTFCには非常に珍しく音楽的にひねりまくった曲なのだ。

こんな曲があったんだなあ。リズムを追うだけで面白いけど、ストリングスが入った全体に優しい曲調も、90年代を抜けてからのノーマンの良さがたっぷり出ていて好き。世に出てから15年以上経って、初めて出会ったTFCの「新曲」。こんな落ち穂拾いも楽しいけど、本物の新作「Endless Arcade」も首を長くして待っている。

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