ティーンエイジ・ファンクラブの新曲「Home」を聴きながら歩いた

新作リリースについてしばらく音沙汰がなかったTFCだったけど、今朝とうとう、ニューシングル「Home」の発表とニューアルバム「Endless Arcade」についての知らせが届いた。ニューアルバム発表は、やはり延期されたツアー日程に合わせて来年の3月になった。すでにRolling Stone誌にも新作情報の記事が載っている。アルバムのトラックリストは以下の通り。

1. Home
2. Endless Arcade
3. Warm Embrace
4. Everything Is Falling Apart
5. The Sun Won’t Shine On Me
6. Come With Me
7. In Our Dreams
8. I’m More Inclined
9. Back In The Day
10. The Future
11. Living With You
12. Silent Song

この中に、「I’m More Inclined」という見覚えのある曲名がある。おそらく、昨年の来日公演で演奏されたノーマンの新曲だろう。その場では曲名が分からなかったけど、後でライブのセットリストを確認したらこの名前で入っていた。自分が書いた当夜のライブレポートでは「エネルギーに溢れて」いたというこの曲、無事に収録されるようで何より!そして、このアルバムのオープニングを飾るノーマンの曲「Home」が、今朝から公開とのこと。さっそく、朝の散歩中に聴いた。


ジェリーが抜け、デイヴとエイロスが加わって新しいラインナップになったTFCが出す初めてのアルバム。その1曲目が「Home」ということで、ここが僕らの新しいホームだ!とノーマンが力強く宣言する明るく元気な曲なのかと曲名からは想像したけど、聴いてみたらだいぶ違った。ポップな曲調ではあるものの、前作「Here」のアップテンポなオープニング「I’m In Love」に比べるとかなり抑えめ。サビのリフレインの歌詞は「また家に帰れるのかときどき分からなくなる/またあのドアを開けられるときはいつ来るんだろうか」という風に聞き取れる。大きな変化のときを迎えて、思い切り不安を吐露しているように受け取れる歌詞。音楽面では、前の新曲「Everything is Falling Apart」同様、レイモンドのギターがとてもいい。年季を重ねるほどに味わい深い音色でシンプルに聴かせるギタリストにどんどん進化していて、ほんとにジョージみたいである。「Home」のエンディングのギターも、じっくり思索しながら紡がれる感じのフレーズがまろやかな音色で奏でられて、ぐぐっと聴き入ってしまう。心地よく落ち着けるホームが再び作れるのだろうかと、率直に不安感を歌うノーマンに対して、レイモンドのギターは、分からないけど、まあ大丈夫じゃない?と言っているように聞こえる。こんなレイモンドがいてくれれば、大丈夫だと思う。

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「太陽が輝くのを待っているけど、今の空は灰色」という歌詞もある「Home」をSpotifyで聴き終えた後、続けて自動再生されてきたのが「Start Again」だった。「ややこしい状況だけど、まだやり直す時間はあるさ、君に聞こえているかどうか分からないけど」と、何だか90年代のノーマンが現在のノーマンに歌いかけているようにも聞こえたし、自分に言ってくれているような気分にもなった。散歩中にそれを聴いていた自分の目には青空と綺麗な紅葉が飛び込んできて、空はいつまでも灰色ではない、とも思えた。「Endless Arcade」が出る来年3月には、自分も新しいホームへの移行にてんやわんやのはず(本当にどうなるか分からないけど)。今もこうやって、自分と一緒に歩んでいると感じさせてくれるTFCがいてよかった。来年の3月、アルバムの全貌に出会えるのをとても楽しみにしている。

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