1年ぶりの新曲は次作アルバムの道しるべ:Teenage Fanclub「I Left A Light On」

昨晩、これから寝ようという時刻に、ティーンエイジ・ファンクラブの新曲がリリースされたという知らせが届いた。TFC公式のメーリングリストに登録しているので、新しい動きがあればまずメールで知らされるのだ。もうメールなんて使わないという人も今どきは結構いるようだけど、自分にとっては今でも仕事に欠かせないメインの連絡手段なので、最新情報はメールで知らせてくれるのが一番確実である。現時点での最新作アルバム「Endless Arcade」が出たのが去年の4月なので、彼らの新曲が聴けるのは1年ぶりのこと。もう1年になるのか。そんなわけで、寝る前にTFCの真っさらな1年ぶりの新曲を聴くことができた。


ノーマンの弾くピアノから始まる「I Left A Light On」。ゆったりと奏でられるCのコードが、ジョン・レノンの「Imagine」を想起させる。連日報じられる戦争のニュースに胸がふさがれるばかりの昨今、こんなタイミングで出てきた新曲はもしかしてTFCにしては異例の反戦ソングなのか、と一瞬思ってしまったが、作曲されたのは「Endless Arcade」のミックス作業を進めていた当時とのことで、歌詞の内容もいつものノーマンらしく、パーソナルな喪失感とかすかな希望を感じさせるもの。ピアノの鍵盤を叩くノーマンの丸っこい指を眺めながら、しみじみ聴き入ってしまった。エイロスが付けるハーモニーがとても綺麗だ。こんな風に、一聴してガーンとくるようなインパクトは影を潜めつつ、じわじわと美しさが沁みてくるような曲を、最近のノーマンはよく作るようになった。一方のレイモンドは、物静かに思索していたり、哲学的に尖っていたりと、ノーマンとは別の方向にぐぐっと深化している。

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新曲のリリースを知らせるメールには、「I Left A Light On」は来たるニューアルバムの「最初の道しるべ」になるだろう、というノーマンのメッセージが書いてあった。いい。この調子でどんどん作ってほしい。新曲の映像に出てくる5人を見ていると、グロウ・オールド・ウィズ・TFCという気持ちになる。オリジナルメンバーの中で唯一アンチエイジングな存在だったジェリーが抜けてしまって、ありのままの年齢を感じさせるノーマンとレイモンドの二人が残り、メインを分け合うようになった新生TFC。自分は最後までずっとついていく。彼らが生み出す2作目のアルバムにも、本当に期待している。

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