必ず行く:ティーンエイジ・ファンクラブ、5年ぶりの来日公演が決まる

とうとう、やっと、TFCが日本に来てくれる。来年、2024年の2月末から3月初頭にかけて、東京・名古屋・大阪で3公演を開催するという。2019年2月の来日以来、実に5年ぶりにTFCに会えるのだ。嬉しい!

クリエイティブマンのTFC特設ページにも書かれているとおり、「Nothing Lasts Forever」という新作アルバムを引っさげての来日である。こちらは今年の9月22日にリリース予定。当ブログで前に紹介した「I Left a Light On」のほか、もうひとつの新曲がYouTubeで公開されている。


この「Foreign Land」という曲、すでに5月に出ていたのに紹介し損ねていた。当ブログが音楽記事をさぼっていようが何だろうが、TFCは着々と歩みを進めているのだ。この最新曲も「今こそ動き出すとき/過去はあとに残して/僕の心は石のようだったけど/今は生き生きと脈打っている」という歌詞から始まる。過去は見知らぬ土地、さっぱり決別して前へと進んでいこう、という至極シンプルに前向きな内容である。2018年のジェリー脱退という致命的な出来事を乗り越え、せっかく立て直した新生TFCは前回来日の翌年からコロナ禍で演奏活動停止を余儀なくされ、ほぼ完成していた新作の発表も大幅に遅れた。その新作「Endless Arcade」を引っさげてのツアーは、日本には来なかった。まあコロナ禍だし、しょうがないよね……という状況が延々と続いて、ようやくここまで来た。本当にめでたさしかない。ニューアルバムも、楽しみ。

最後にTFCの演奏を観た4年前から、今までの自分はどうだったか。2019年2月には46歳だった自分は、とっくに50代に突入している。あの素晴らしかった公演以来、ライブというものを一度も観に行っていない。大好きだった土地から見知らぬ土地に引っ越してきて、もともと希薄だった外の世界とのつながりは外出自粛に慣らされた日々でさらに薄まり、加齢や世界の変化とともに今までの積み重ねがどんどん目減りしていく感覚に襲われ、特に今年の春あたりからは公私ともになけなしの自信を激しく喪失。もうあいつも終わりだ、と世の中から見捨てられつつある不安感・猜疑心・恐怖感がつきまとい、目はかすみ手は震え、夜もぐっすり眠れない日々。ひどい、ほんとにひどい。見知らぬ土地で石のような心を抱えているのは、まさに今の自分である。

Teenage Fanclub 2019年2月4日東京公演

昨晩は、その4年前のTFC来日公演について自分が書いた上記ライブレポートを読み直していたのだが、……我ながら、いい文章じゃないか。なかなかぐっと来るじゃないか。久々に読んでいて、ここは本当に自分が書いたのか?と思うような箇所すらあった。誰も読みたくない自画自賛はこのへんにするけど、自分が書いた、というよりは、TFCに書かされた、書かせてもらったと言った方が正しい。当時は夜の公演から日帰りでは帰宅できない遠方に住んでいたので、実家に泊めてもらった翌朝の高速バスの中で、しょっちゅう前夜のライブのことを思い出しては泣きそうになりながら、頭にとめどなく溢れ出てくる言葉をなるべくこぼさないようにするのに必死だったのを覚えている。昼に帰宅するなりパソコンに向かって、日が暮れるまでひたすら一心に書いた。後にも先にも、あの文章は自分にとって特別なもの。本当に大好きなバンドのライブを観るとは、そういうことなのだ。来年2月末、TFCがまた東京に来てくれる。来年春に再度の(最後の)遠距離引っ越しを予定していて、公演日あたりはその直前で個人的に相当てんやわんやな状況だろうけど、だからといって行かないことはあり得ない。必ず行く。


ノーマン、レイモンドともに今や50代の終わり近い。年上のレイモンドは1964年1月3日生まれなので、来年早々に60歳になる。ティーンエイジどころか60代に入ろうというTFCの姿、絶対に見届けたい。TFCが今でもいてくれて、こんなに精力的に前へ前へと進んでいることは、今の自分にとってはまさに暗闇に灯された一つの明かりみたいに、不安に凝り固まった心を和らげてくれる。

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