TFCとエリオット・スミスの共通点

アレックス・チルトンとクリス・ベルが70年代に組んでいたビッグ・スターにTFCが大きな影響を受けているのは周知のとおりで、彼らのアルバム「Thirteen」もビッグ・スターの曲名から来ているのは知っている人も多いと思う。この「Thirteen」はエリオット・スミスもカバーしている。


エリオットの死後に出た「New Moon」に収録されているが、元々は「Thumbsucker」という映画のサントラ盤で世に出たようだ。このサントラ、エリオットが全編担当するはずだったが突然の死によって3曲だけの収録になり、あとはThe Polyphonic Spreeが引き継いだとのこと。エリオットの「Thirteen」はおそらく生前最後に残したレコーディングのひとつなのだろう。自分は今この記事を書くまでこのサントラのことを知らなくて、速攻で中古CDを注文したところ。The Polyphonic Spreeも好きなので、聴くのは楽しみである。

ほかにエリオットは「Nighttime」「Stroke It Noel」もライブでカバーしているのがネットで聴ける。もう、はまりすぎである。ビッグ・スター「Third」の世界をエリオットの音楽がそのまま引き継いでいたのがよくわかる。アレックス・チルトンの影響、でかいんだなあ、あらためて。

ここまでは、今さら自分が言うまでもないことなのだけど、もうひとつ共通点があることに最近になって気づいた。これもとっくの昔に気づいていてよかったはずだが、「MD 20/20」というお酒である。



TFCのほうはリッケンバッカー12弦を前面に出した初期バーズ風味の甘酸っぱい曲調、エリオットは荒涼とした風景を思わせるギターインストと、同じお酒がテーマでも両者はずいぶん違う。早死にする人と生き残る人の違いが頭をよぎったりもするが深く考えるのはやめよう。

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この「MD 20/20」というお酒、日本では見かけないけどアメリカに行ったら売ってるんだろうな、こんど行く機会があったら飲んでみようか、と少し調べてみたら、「浮浪者ワイン」だとか何だとか、どうやら人をダメにするお酒のようである。エリオットもTFCも「Mad Dog 20/20」という俗称で呼んでいて、なるほど、狂犬ね。こういう「酒精強化ワイン」、インドに住み始めて何も知らないときに激安だったもので一度買ってみて、人工的な甘ったるさに辟易として二度と飲まなかった。夜中にこのワインの瓶をひっくり返して買ったばかりのじゅうたんを汚してしまったりと、思い出さなくてもいいことを思い出した。というわけで、やっぱり飲むのはやめとこうかね、ふっ。

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