The Rolling Stones「Sittin' On A Fence」

ストーンズについて当ブログではあまり書いていない。個人的にはわりと複雑な思いがあるバンドである。高校生時代は60年代ストーンズが大好きだったけど、リアルタイムで接した「Steel Wheels」はあまり気に入らなかった。来日公演も観てない。ストーンズにまつわるリアルタイムの個人的思い出は何となく嫌な感じのものが多い。もちろん、好きな時期のストーンズはすごく大切。ミック・テイラーの華麗なるブルースギターを躍起になってコピーした頃もあった。70年代のテイラー期ストーンズはギター弾きとしてはとても重要だったけど、自分が聴き手として心から寄り添って聴けるストーンズは、あのベロマークのブランドを確立した揺るぎないロックの王者ではなくて、高校生の頃に大好きだった60年代のバンド。ブライアン・ジョーンズがいた、ふらふらと不安定なストーンズだったと、最近はあらためて認識している。

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どちらのレコードもボロボロすぎる中古盤。でも特に「Flowers」は大好きでよくかける。

「フェンスの上に座っている」、つまり「どっちつかず」という意味の「Sittin’ On A Fence」。オリジナルアルバム未収録だが、「Flowers」をはじめ60年代ストーンズの編集盤にはよく入りがちな曲。この地味な曲が昔から好きである。大好きというほどではないけど、とても近しいものを感じる。プレイヤーとしてのブライアン・ジョーンズは、スライドギター、シタール、マリンバ、サックス、その他あらゆる楽器を多彩にこなすマルチな才能がよく取りざたされるけど、スライド以外の「普通の」ギタリストとしてどうだったのか、今ひとつよくわからない。でもこの曲でクラシック風の単音弾きフレーズを終始繰り返すギターを奏でているのは、ブライアンだと思う。このギターはとてもいい。作詞作曲はミックとキースだけど、歌詞も含めて曲全体がとてもブライアンっぽい。こういう60年代中期のぼんやりした曖昧なストーンズが自分は一番好き。だから、ど真ん中のストーンズファンにはなれそうにない。


僕はどっちつかず
分別がないと言われても仕方がない
決心をつけようとしているけど
恐ろしすぎてできそうにない
だからフェンスの上に座っている

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