訳詞:Teenage Fanclub「December」

「12月」「暗殺」という言葉が並ぶこの曲、ジョン・レノンへの歪んだ憧れみたいな感情を歌っているものだと、自分は最近まで長年勘違いしていた。しかし歌詞をよく読むと、12月「に」ではなく12月「を」暗殺したかった、と言っている。何を意図して書かれた歌詞なのか、知りたい気もするけど、知りたくない気もする。きっと意図などないのだろうし、あったとしても関係ない。音楽と自分の一対一の関係以外、本当は何もいらない。弱々しく穏やかな日差しと、きりりと冷えた空気、地上での活動を終えて静かに冬越しの眠りにつく植物たち。真冬になる手前、冷たく憂鬱だけど、穏やかな優しさも感じる12月の空気そのものが、この音楽に流れている気がする。

この機会に
友達に伝えよう
僕の考えを

やはり思い直す
もう少し考えて
後で言うことにする

彼女は僕のことを気にもかけないけど
もし愛してくれるなら死んでもいい

僕の頭にあふれている
とりとめのないことが
ひとつの考えみたいな形になってきた

この機会に
友達に伝えよう
僕の考えを

彼女は僕のことを気にもかけないけど
もし愛してくれるなら死んでもいい

この計画を何年も心に抱いていた
でも今はもう思い出せない
僕は12月を暗殺するつもりだった
12月を暗殺したかったんだ

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