グーグーガジューブとクークーカチュー

S&Gの「Mrs. Robinson」の歌詞に出てくる「coo coo ca-choo」ってビートルズの「I am The Walrus」の引用だったのだと、こないだ初めて知った。知ってる人は知ってるのかもしれないけど、自分は今までまったく気づかなかった。先月、渡米の機会があった際に買った雑誌(1968年のロック特集)に書いてあって、あっそうだったのか、と目から鱗が落ちた。「Mrs.~」の録音時期(68年2月)は「Walrus」(67年11月)のちょっと後。ポール・サイモンが当時のビートルズの新曲からパッと引用したと考えて無理のない時期だと思う。
自分が持ってる「Bookends」のレコードには発売当時の日本語解説が入っていて、そこには「Punky’s Dilemma」が「I am The Walrus」の原曲である、なんて書いてあった。さすがにそれはないだろう。当時の解説ってかなりいい加減なことが書いてあってびっくりすることがある。何を根拠に、と思うけど、どちらも歌詞にコーンフレークが出てくる点だけは共通している。ちょっと面白い偶然だとは思う。
S&Gと「Magical Mystery Tour」にはつながりがもう一つあって、ジョージが「Blue Jay Way」を書いたときに借りていたロサンゼルスの同じ家をポール・サイモンもジョージの後に借りている。そのブルー・ジェイ・ウェイの家で「Cecilia」のパーカッションを録音したのだとか。この二人は友人同士で、S&G解散直後のポール・サイモンを気遣って、同じくビートルズ解散直後のジョージが連絡を入れたりしたらしい。その友情が生み出した「サタデー・ナイト・ライブ」でのデュオ演奏、いつ見てもすばらしい。ジョージもポール・サイモンも本当に尊敬するミュージシャン、ギタリストだし、あらゆる面で大好き。そんな二人が残した最高の演奏。
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