自分は勝負事が苦手だし嫌い。争いはできるだけ避けたい。勝ち負けにこだわる人が戦いを挑んできたら、どうぞ勝ちたければ勝ってください、と自ら不戦敗に持ち込みたい性格。「Surrender」の歌詞を訳していて、自分は完全にサレンダー人間だなあ、とあらためて思った。しかし、勝負をしないことと何でも言いなりになることは違う。譲れないところは何としても守れ。Surrender, but don’t give yourself awayなのである。キッズ向けの歌詞と思ってたけど今月47歳の自分にもばっちり通用するではないか。
誰か他者に対して、絶対に勝ってやるとか、こいつには負けられないとか思うことはめったにないけど、向上心や努力を否定するわけではない。このブログだって、何百本、何千本と記事を重ねていって、もっとましな文章が書けるようになりたい。自分にとっては、バトルもジャッジも他者相手ではなく、すべて自分内で行われる。達成したい目標は自分内にある。
「Surrender」のコード進行、イントロのキーはBbなんだけど、歌が入るといきなり半音上のBに転調して、最後のヴァースはさらに半音上のCに転調。この音楽的にさして意味があると思えない半音転調を繰り返すところがすごくいい。意味なく少しずつテンションが上がってハッピーになっていく。ここがなぜか泣けるのである。
このチープ・トリック公式が公開してるライブ映像、最高。
