It's Johnny's 81st Birthday

本日10月9日は、ジョンの81回目の生誕記念日。ジョージの公式Instagramアカウントに、今年もジョンへのトリビュートの投稿が上がっていた。


この映像のBGMは、ビートルズの「Tomorrow Never Knows」と「Within You, Without You」を取り混ぜたもの。ジョンとジョージがそれぞれインド音楽の影響を受けて生み出した2曲。2006年に出たジョージ・マーティンとジャイルズ・マーティン父子によるビートルズのリミックスアルバム「Love」にも、「Within You, Without You」と「Tomorrow Never Knows」を合体させたパートがあって、その音源も使われているようだ。あれは「Love」の中でも一番格好いい部分。そもそも、あのリミックスプロジェクトは、ジャイルズ・マーティンがこの2曲を組み合わせたデモ音源をポールとリンゴに聴かせ、高く評価されたところから始まったのだという。このアルバム、自分はリリース当時かなり気に入ってよく聴いたし、最近になって久々に聴き直してみたときも、やはり良いものだと思えた。80分近くもある長いマッシュアップメドレーだけど、ハッとさせるようなひらめきが随所にあって、最後まで飽きさせない。ジャイルズ・マーティンがビートルズに関わった初仕事は、こんなクリエイティブなものだったのだ。またこういう大胆なやつもやればいいのに。


ジョンのお誕生日といえば、「All Things Must Pass」50周年記念盤に、「ジョニーの誕生日」のテイク1というものが収録されていた。おそらくアルバム収録バージョンと同じ演奏なのだけど、これまで聴けなかったアコースティックなスライドギターが入っているし、何といってもあのテープ速度がぐにゃぐにゃ上下する操作が加えられておらず、普通の音楽として聴くことができる。しかし妙なもので、このストレートなバージョンを聴いていても、2番の「At Johnny’s birthday…」のあたりでは何千回と聴き慣れたふにゃふにゃな音程に脳内補正されてしまう。刷り込みとは恐ろしいものだ。

1970年の今日、EMIスタジオで「ジョンの魂」収録の「Remember」をレコーディングしていたジョンに、30歳のお誕生日プレゼントとしてジョージ自らが「It’s Johnny’s Birthday」のテープを届けに行ったらしい。その場にはリンゴとクラウス・フォアマンもいて、その訪問を一緒に喜んだという。51年前の、何と美しく素敵な光景。81回目のお誕生日、おめでとうございます!

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